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2部   文教施策の動向と展開
第4章  高等教育の改善・充実
第3節  高等教育機関の整備
3  国立大学の整備充実



(1) 教育研究環境・基盤の充実

近年,国立大学の施設等の老朽化・狭隘化等が顕著になり,その状況については,国会で取り上げられたほか,新聞,テレビ等のマスコミでもしばしば報道されることとなった。

国立大学における基礎研究が,今日の我が国の繁栄の基礎となっていることにかんがみ,国立大学の施設・設備等の教育研究条件の改善は緊急の課題であり,文部省としても,その整備充実に重点を置いて予算措置を講じることとしている。平成5年度は以下のような措置を講じた( 「第3節2(2)大学院の教育研究の高度化」の項も参照 )。


1) 教育研究費関係
・基幹的教育研究経費である学生当たり,教官当たり積算校費について単価改定を含む増額
・「高度化推進特別経費」の増額

2) 設備費関係
・基盤的並びに大型,高性能の研究設備の整備充実及び「研究基盤重点設備費」の新規措置
・「大学院最先端設備費」の増額

3) 施設費関係
・老朽・狭隘校舎等を緊急に解消するために,平成4年度に創設した特別施設整備資金の仕組みを活用する「特別施設整備事業」を平成4年度に引き続き実施(200億円)するほか,看護婦宿舎の整備等文教施設費の増額
・なお,施設費(設備費を含む。)については,このほか,平成4年度補正予算で876億円,更には平成5年度補正予算で約2,165億円を別途確保

4) その他
・科学研究費補助金について90億円増の736億円を確保
・日本学術振興会の特別研究員の採用者数及び研究奨励金の増
・日本育英会の育英奨学事業の貸与月額及び貸与人員の増

(3) 教育研究組織の整備充実
1) 学部の改組等

大学審議会答申等を踏まえ,(ア)全学的なカリキュラム編成の充実等の大学改革の推進に即した対応,(イ)看護婦養成の強化等社会的要請の強い分野における人材養成のための体制の整備などを行う。

このため,学部の改組等については,一般教育と専門教育の有機的関連性に配慮した教育を全学的に実施するための教養部改組等に伴い,東北大学に国際文化研究科及び情報科学研究科を,群馬大学に社会情報学部を,名古屋大学に情報文化学部をそれぞれ設置(平成5年10月)するほか,富山大学及び徳島大学については既設学部の改組,充実を図る。

また,時代の進展に対応した教育研究体制の整備のため,奈良女子大学家政学部を生活環境学部に改組する(平成5年10月)。

学部の学科については,社会的要請の強い分野における教育研究体制の充実を図るため,看護学科,保健学科等を新設した。

また,学問の進展や時代の変化に対応し,工学等の分野を中心に19大学で113学科の改組を図ったほか,教員養成の分野についても引き続き,教員以外の職業分野への進出を想定した課程への転換を行った。

このほか,生涯学習社会への対応等の観点から,第3年次編入学定員を125人増員した。


2) 短期大学部の転換

近年の教育需要の高度化等社会状況の変化に伴い,滋賀,徳島及び琉球の各大学の併設夜間短期大学部を,それぞれ既設学部の主として夜間に授業を行う履修コースへ発展的に転換する。また,大学レベルでの看護等医療技術教育の充実と教員等指導者養成を図るため,大阪大学医療技術短期大学部を医学部保健学科へ発展的に転換する(平成5年10月)。


3) 附属病院の整備充実

大学附属病院の整備については,看護婦等の増員を重点的に図るとともに,集中治療部などの社会的要請の強い分野についての診療組織の整備等を行っている。


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