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2部   文教施策の動向と展開
第3章  初等中等教育の改善・充実
第3節  徳育の充実
1  新学習指導要領による道徳教育の実施


これからの社会の変化に主体的に対応できる心豊かな人間を育成することは,今日,大きな課題となっている。また,核家族化や少子化などの社会の変化に伴い,日常生活における基本的な生活習慣,望ましい人間関係が欠如していることや,児童生徒のいじめ,非行などの問題行動の抑止力ともなる児童生徒の道徳性が十分に育っていないことも指摘されている。

このため,学校教育における道徳教育の一層の充実が強く期待されている。

新学習指導要領においては,このような現状を踏まえ,豊かな心を持ちたくましく生きる人間の育成を図ることをねらいとして,道徳教育について,大幅な改善を行った。

第一に,児童生徒の道徳性の発達等を考慮し,道徳の内容の再構成と重点化を行った。

第二に,人生にかかわる諸問題について関心の高まる中学生の時期に,人間としてよりよく生きようとする態度を育てる指導は極めて大切なことから,この面の指導の充実を図った。

第三に,各学校において必ず道徳教育の全体計画と道徳の時間の年間指導計画を作成することとし,指導の充実を図った。さらに,豊かな体験による内面に根ざした道徳性の育成を重視した。

第四に,日常生活における基本的な生活習慣や望ましい人間関係の育成などは,児童生徒の家庭や地域社会における生活と深くかかわっていることから,学校と,家庭や地域社会との十分な連携の下に道徳教育を進めていくこととした。


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