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1部   文化の振興
第4章  文化は世界を結ぶ
第3節  海外の文化財を守る
4  海外展


文化庁では,日本古美術展を,昭和26年,サンフランシスコ平和条約を記念してアメリカで開催して以来,我が国の歴史,文化に対する理解を深め,国際文化交流を推進することを目的に,ほぼ毎年,海外において展覧会を開催してきている( 1-4-3 )。

最近は,各国で「ジャパン・フェスティバル」が行われ,その一環として日本古美術展を開催する例が増えている。

平成4年度は,アメリカのワシントンD.C.のアーサー・M・サックラー美術館において「古代の日本展」を,また,スイスのチューリッヒのリートベルク美術館において「禅―絵画・彫刻や墨蹟にみる瞑想する祖師たち展」を開催した。

「古代の日本展」には,約20万年前と考えられる旧石器から縄文,弥生,古墳を経て飛鳥,奈良時代に至るまで,各時代の特徴を示す代表的な考古遺物(国宝3点,重要文化財83点を含む計258点)が出品された。

この展覧会を実現するまでに7年の準備期間を要し,世界にも例を見ないほど発掘件数の多い日本の多種多様な考古遺物が展示された。アメリカにおいても大きな関心が持たれ,平成4年8月9日から11月1日にかけての会期中9万1,243人もの入館者があった。

1-4-3  海外展実績一覧

「禅―絵画・彫刻や墨蹟にみる瞑想する祖師たち展」は,平成5年3月7日から4月18日まで文化庁,京都国立博物館,リートベルク美術館の共催でチューリッヒ市主催のジャパンフェスティバル(チューリッヒ国際6月祭)の冒頭を飾って開催された。この展覧会は,仏教の一派である禅の諸相について,禅僧の肖像彫刻,肖像画,水墨画,墨蹟,袈裟等,国宝2点,重要文化財40点を含む74点により,その精神と文化を総合的に紹介するものであった。

「日本とヨーロッパ 1543〜1929」展ポスター

平成5年度は,9月12日から12月12日までドイツ連邦共和国のベルリンのマルティン・グロピウス館において,日本とヨーロッパの芸術上,学術上の交流について紹介する「日本とヨーロッパ 1543〜1929」展を開催する。

文化庁主催の海外展は国宝・重要文化財を含む大規模な展覧会であり,各国からの開催要望も増大している。海外展は国家間の相互理解と信頼関係を築く上で極めて重要な文化交流であることから,文化庁としては,今後も引き続き海外展を実施していくこととしている。また,平成5年度から,我が国と諸外国の博物館,美術館等との間で,相互に所蔵する日本古美術・東洋美術を中心とする交流展を実施する「博物館等海外交流古美術展」を開始し,日本の伝統文化の海外紹介事業の充実を図った。


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