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1部   文化の振興
第4章  文化は世界を結ぶ
第3節  海外の文化財を守る
3  世界遺産条約



(1) 世界遺産条約の概要

世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)は,顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産を人類全体の遺産として損傷・破壊等の脅威から保護し,保存するための国際的な協力及び援助の体制を確立することを目的としている。

本条約は,昭和47年の第17回ユネスコ総会において採択された。締約国はアメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,中国等の国々であり,アジアからは中国のほか,韓国,タイ,インドネシア等が既に加盟している。我が国においても,平成4年6月に本条約を受諾し,日本は126番目の締約国となった。本条約では,ユネスコ内への世界遺産委員会の設置,世界遺産基金の設立,世界遺産一覧表の作成等が定められている。


(2) 世界遺産一覧表への記載の推薦

世界遺産委員会は,締約国からの推薦に基づいて世界遺産一覧表を作成しており,この一覧表に記載された文化遺産,自然遺産は,本条約に基づく国際的な保護の対米となり得る。現在,この一覧表には中国の万里の長城,フランスのベルサイユ宮殿とその庭園,オーストラリアのグレート・バリア・リーフ,カンボジアのアンコール文化遺産等世界各国から378件の文化遺産,自然遺産が記載されている( 1-4-2 )。

世界遺産一覧表への記載は,各締約国が既に国内法によって保護し,公開等の措置を講じている遺産の中から,毎年10月1日までに世界遺産委員会に推薦し,同委員会が自ら定めた指針に照らした審査等を経て,翌年の12月に決定される。ただし,文化遺産については,今後5年ないし10年の間に世界遺産一覧表への記載を推薦しようとする遺産のリスト(暫定一覧表)の提出が必要とされている。

1-4-2  世界遺産一覧表記載物件数(平成5年4月現在)

法隆寺地域の仏教建造物(奈良県) 姫路城(兵庫県) 屋久島(鹿児島県) 白神山地(青森県・秋田県)

我が国においても,文化財保護法によって指定されている国宝,特別史跡名勝天然記念物等の文化遺産,自然遺産の中から世界遺産一覧表への記載を推薦するため,文化庁を始め関係省庁において検討を行った。

その結果,平成4年9月の関係省庁連絡会議を経て,文化遺産については「法隆寺地域の仏教建造物」と「姫路城」を,自然遺産については,「屋久島」と「白神山地」を政府として推薦した。また,同時に暫定一覧表として提出する文化遺産として,上記文化遺産2件のほか,「古都奈良の寺院・神社はか」,「古都京都の寺院・城ほか」,「古都鎌倉の寺院・神社はか」,「厳島神社」,「琉球王国の城・遺産群」,「彦根城」,「日光の社寺」,「白川郷の集落」の8件についても世界遺産委員会に推薦した。


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