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1部   文化の振興
第4章  文化は世界を結ぶ
第3節  海外の文化財を守る
2  海外の文化遺産に対する協力


人類のそれぞれの地域における多様な歴史の歩みを今日に伝える文化遺産は,人類自身の手による開発や,時には戦争等によって破壊や滅失の危機にさらされてきた。これらの文化遺産は,単に歴史的な価値を有するということだけでなく,新しい時代を築き上げていく文化創造の源泉として,これを守り,保存していくことが世界共通の課題となっている。

我が国の文化財の科学的な保存修復技術は,多くの分野でアジア諸国を始めとする諸外国から高く評価されているところであり,文化庁としては,この面での国際交流・協力を積極的に進めている。

東京国立文化財研究所においては,中国敦煌文化財の保存修復についての研究協力,米国スミソニアン研究機構との研究交流や前述の日本古美術品の修復協力,アジア文化財保存セミナー,日本の和紙を用いる保存技術についての国際修復研修事業などの国際交流事業を実施している。

奈良国立文化財研究所においては,南アジア仏教遺跡の保存整備に関する調査研究,ロシアのパジリク文化古墳群についての共同研究などを実施しているほか,平成5年度より新たに,カンボジアのアンコール文化遺産の保護に関する共同研究に着手した。

さらに,アジア・太平洋地域にある文化財建造物の保存修復への協力やアジア諸国博物館・美術館の研究者等の招へい研修を引き続き実施している。

このほか,我が国は政府間国際機関として設立された文化財保存修復研究センター(ICCROM)に加盟し,国際的な研究事業等に協力しているほか,外務省において,ユネスコに文化遺産保存信託基金を拠出し,世界的な遺産の保存修復事業に対し協力を行っている。


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