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1部   文化の振興
第4章  文化は世界を結ぶ
第1節  文化の国際交流・協力の推進


文化の国際交流は,我が国の文化の発展に資するのみならず,諸外国との相互理解を増進するためにも極めて重要である。特に近年,世界の人々の日本文化に対する関心が高まってきており,日本に対する理解の増進を図るとともに,日本が文化面でも世界に貢献するため,国際的な文化交流を積極的に進めることが必要となっている。

1-4-1  芸術文化の国際交流について

文化庁「芸術活動意識調査」によれば,芸術家や芸術団体においても,国際交流を行うことによって我が国の文化を海外に紹介することや,海外公演を行うことによって自らの芸術活動の向上に資することに国際的な文化交流の意義があるとする認識が見られる( 1-4-1 )。また,年齢別で見ると,若い層で国際的な芸術プロジェクトへの参加志向が強い。

しかしながら,総理府「国際交流に関する世論調査」(平成5年2月)によれば,「日本の文化が外国にどの程度理解されていると思うか」という質問に対し,60.8%もの人が「理解されていない」と答えており,外国人の日本文化への理解を図る上で,文化の国際交流が重要であるということが浮き彫りにされた( 1-4-2)

1-4-2  諸外国の日本文化に対する理解度

我が国の文化交流の在り方は,これまで海外の文化の吸収に重点が置かれ,相互交流とは言い難いものがあった。我が国の文化について諸外国の理解を広げ,深めるための努力をしていくことは,我が国が国際社会の一員として諸外国との友好協力を深める上で重要であることはもちろんであるが,我が国がこれからの国際社会の中で新たな文化の創造に参画しつつ発展していく上でも極めて重要である。

近年,古美術展,古典芸能から現代芸術までの公演等日本の伝統や現代文化の紹介のための事業の自国での開催について,諸外国からの要請が年々増加しており,これらの要請に積極的に対応し,我が国の伝統や現代文化について諸外国の理解を深めることに努めなければならない。

国際社会における相互理解の増進を図る上で,このような文化の国際交流の果たす役割の重要性にかんがみ,文化庁では,文部省,外務省等関係行政機関,国際交流基金等の関係特殊法人,国際的,全国的な文化関係諸団体と連携・協力して,各種文化交流事業を実施している。具体的には,新しい文化の創造と芸術文化の普及を目的として,芸術家・専門家の海外派遣及び招へい,国民に対する諸外国の芸術文化の鑑賞機会の提供,日本の芸術文化の諸外国への紹介,文化財の保存及び修復のための国際協力等の事業を行っており,今後とも積極的にその推進を図ることとしている。


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