ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
1部   文化の振興
第2章  芸術文化の向上と普及のために
  第3節 生活文化の振興


国民の日常生活の歴史を見た場合,あまり変化していない部分と,時代とともに敏感に変化していく部分とがあるものであるが,これらの調和をとりながら,我が国の生活文化形成における創造性を発見し,育てていくことを通じて,国民一人一人が豊かな生活を過ごせるようにしていくことが重要である。

生活文化とは,人が生活するに当たり限られた時間・空間・ものを使って織り成す暮らしのスタイルとでも言うべきものであり,生活文化の展開の場は,主として個人や家庭が考えられるが,職場,地域さらには国民生活全体や国際社会をも視野に入れて考えることが必要である。

生活文化行政の役割は,生活文化の担い手である,個人,家庭,地域社会,職場の主体性・自発性を尊重しつつ,その活動を支援,奨励することであり,特に次のような分野に着目することが考えられる。

職場における環境を含め,日常の衣食住の生活をより快適かつ美的なものにするための行動及びそれを支える経済的,社会的諸活動
アマチュアとして参加する芸術活動やスポーツ
余暇生活の充実と向上を目指す活動
地域の中での伝統を保存し,また活性化させるための活動

このような観点から,「文化政策推進会議審議状況について」(平成4年6月19日文化政策推進会議報告)において,生活文化の環境づくりのための諸方策が提言され,国,地方公共団体,民間が相互に連携し,地域の産業との連携,ボランティア等の人材の発掘・養成,生活文化の継承・創造のための組織づくり,生活文化資料の保存・展示,文化に配慮したまちづくりの推進,住民の文化活動への参加の促進を図ることなどが提言されている。

文化庁においては,昭和61年から国民文化祭において,生活文化に関する展示,実演等を行っているほか,各種施策の充実に努めているが,今後,以上の提言の趣旨を踏まえ,生活文化振興のための諸施策を一層推進していく必要がある。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ