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1部   文化の振興
第2章  芸術文化の向上と普及のために
  第2節 地域からの芸術文化の高まり
3  芸術鑑賞機会を地域で


国民の芸術文化に対する興味・関心が著しく高まってきている今田優れた舞台芸術や美術作品等を鑑賞できる機会を充実させることが強く求められている。特に,今まで優れた芸術作品に触れる機会が少なかった大都市以外の地域でも芸術鑑賞の気運は高まっているが,必ずしも十分な機会が確保されていない。

このため,文化庁では,大都市との格差是正を図るとともに,地域住民に対し,より一層の芸術鑑賞機会の充実を図り,地方公共団体の文化振興施策を刺激する効果をねらって,地方公共団体との共催で,様々な事業を展開している。

また,近年国民の生活が,経済面でも豊かになり,週休2日制の普及等自由時間の増加に伴い芸術文化に対する興味・関心は更に高まってきており,より一層の芸術鑑賞機会の充実を図ることが必要である。


(1) 移動芸術祭

地域住民を対象として,春季(5月〜7月)及び秋季(9月〜12月)に全国各地において優れた舞台芸術を鑑賞し得るようその機会を確保し,地域の芸術文化活動の向上発展に資するため,最高水準の舞台芸術を地域に派遣するもので,昭和39年度から実施している。この事業は,数県で集中的に開催するほか,全国各地域へ優れた舞台芸術を巡回させ開催している。平成4年度には,オーケストラ,オペラを始めとする11種目130公演を実施しており,平成5年度は,11種目110公演を実施する予定である。


(2) こども芸術劇場

成長期にある10歳から13歳の子どもたちを対象として,その成長段階に応じた優れた内容の舞台芸術を鑑賞する機会を提供し,豊かな創造性や感性の育成,情操の涵養に資するとともに,全国各地の子どものための芸術文化活動の充実向上に資するため,昭和49年度から実施している。これは全国各地域へ夏休み(7月〜8月)期間に巡回させ開催しており,芸術文化の振興と子どもの健全育成を図っている。平成4年度には,オーケストラ,児童劇を始めとする5種目58公演(うち,離島・へき地9公演)を実施しており,平成5年度は5種目44公演を実施する予定である。


(3) 青少年芸術劇場

次代を担う14歳から19歳の青少年を対象として,我が国の一流水準の舞台芸術公演を鑑賞する機会を提供し,芸術文化に対する関心を高め,情操の涵養と芸術活動への参加の気運を醸成するために,昭和46年度から実施している。これは全国各地域へ夏休み(7月〜8月)期間に巡回させ開催しており,芸術文化の振興と青少年の健全育成を図っている。

平成4年度には,オーケストラ歌舞伎を始めとする9種目44公演を実施しており,平成5年度は9種目36公演を実施する予定である。


(4) 中学校芸術鑑賞教室

中学生及びその父母を対象として,優れた舞台芸術を学校現場に派遣して,学校教育活動の―環(特別活動)としての芸術鑑賞及び表現活動の機会を確保し,中学生の健全育成を図るため,校内暴力や家庭内暴力が問題化していた昭和59年度から実施している。これは,全国各地の中学校に5月,6月,9月,10月,及び11月の授業日の昼間に体育館等を会場として実施している。平成4年度には,オーケストラ,文楽を始めとする6種目72公演を実施しており,平成5年度は,6種目43公演を実施する予定である。


(5) 地方巡回展

国立美術館においては,近年に収集した美術作品等を中心に,各地の美術館に巡回展示を行っており,また,東京国立博物館等においても,毎年各地において日本古美術等の巡回展を開催し,各地域の住民に対し,国立美術館・博物館等が所蔵する美術作品等を鑑賞する機会を提供している。さらに,今後は,児童生徒を始め,地域住民が第―級の美術作品等を身近に鑑賞できる機会を提供するため,国が所蔵する美術作品等の巡回展示活動の充実を図る必要がある。


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