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1部   文化の振興
第2章  芸術文化の向上と普及のために
第1節  より高い芸術創造を目指して
2  芸術創造活動の奨励



(1) 民間芸術活動への支援

優れた芸術は,もとより,芸術家及び芸術団体の自由で創造的な活動によって振興されるものであるが,行政においても,その自主性を尊重しつつ,活動の場の整備,顕彰,若手芸術家の育成研修等の条件整備を行っていくことが重要である。舞台芸術にあっては入場料等の事業収入が主要な収入源となっているが,一部の公演を除き必要とする経費のすべてを確保することは困難な場合が多く,経済的基盤の充実のため,我が国の芸術水準向上の観点から,民間資金の導入と併せて公費による助成が強く求められている。

このため,文化庁では「民間芸術等振興費補助金」や「芸術活動特別推進事業」など各種の芸術創造活動支援のための施策を講じている。

また,平成2年度からは,前述のとおり国の出資と民間からの拠出金により創設された芸術文化振興基金による助成が開始され,多様な芸術文化活動に対する支援が可能となった。


1) 民間芸術等活動費補助

我が国芸術文化水準の維持向上に中心的役割を果たしている民間芸術関係団体のオーケストラ,オペラ,バレエ等の定期・定例公演等基幹的事業,芸術関係資料の整備事業等を助成してその振興を図っている。

平成4年度においては,(財)東京フィルハーモニー交響楽団,(財)二期会オペラ振興会,(社)日本劇団協議会,(社)現代舞踊協会など57団体に助成を行った。


2) 芸術活動特別推進事業

我が国舞台芸術に大きな刺激を与え,その水準の格段の向上に資する舞台芸術活動,例えば,海外フェスティバル等への参加公演や大規模な国内公演などの事業を,昭和63年度以来,企業等民間の積極的な協力を得て実施している。平成4年度においては,大阪フィルハーモニー交響楽団によるジャパン・フェスティバル・イン・ベルリン(ドイツ)への参加公演など,海外フェスティバル等への参加公演への支援件数を増やすとともに,「戦争レクイエム」(オーケストラ),「運命の力」(オペラ),「戦国の恋」(バレエ),「ぼくの烏あげる」(演劇)などの国内公演を実施し,一層の充実を図っている。


3) 優れた舞台芸術等に対する奨励

広く舞台芸術の創作活動を促進するため,音楽,舞踊及び演劇の分野の創造性に富む優れた舞台芸術の再演を奨励する「優秀舞台芸術奨励事業」,舞台芸術の分野における日米両国間の交流を通じた公演水準の向上と相互理解を図るため,我が国の現代舞台芸術公演をアメリカに派遣する「日米舞台芸術交流事業」を実施している。

平成4年度においては,優秀舞台芸術公演奨励事業として「キジムナ一時を翔ける」(オペラ),「いつも鞄にパラダイス」(演劇)など11公演を実施するとともに,日米舞台芸術交流事業として「ディオニュソス」(演劇),「DAH-DAH-SKO-DAH-DAH」(現代舞踊)など4公演を実施した。


(2) 芸術祭

芸術祭は,広く一般に演劇,音楽,舞踊,演芸等の分野の優れた芸術作品を鑑賞する機会を提供するとともに,芸術家・芸術団体に意欲的な公演発表の機会を提供して芸術の創造と発展を図るための芸術の祭典として,昭和21年以来毎年秋に開催され,広く国民に親しまれている。毎年参加公演の中から特に優れたものを選んで,文部大臣から芸術祭賞を授与しており,平成4年度においては,25件が受賞した。

開催地は,東京,大阪のほか,毎年1か所道府県(指定都市を含む)を選んで地方開催を実施しており,平成5年度は,大分県で開催することとしている。

芸術祭シンボルマーク


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