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1部   文化の振興
第2章  芸術文化の向上と普及のために
第1節  より高い芸術創造を目指して
1  芸術創造活動の状況


日本文化の特質は,明治以降我が国の近代化の過程で取り入れた西洋に起源を有する文化と我が国の歴史の過程において成熟した伝統的な文化とが融和・併存しているところにあり,文芸,美術,音楽,舞踊,演劇などの各分野にわたり,広範かつ様々な活動が活発に展開されてきている。

「芸術活動意識調査」によれば,芸術家の年間活動日数は200日以上が過半を占めているものの,公演や制作等の芸術活動で生活が成り立っている者は29%にすぎず,年収の分布では,100万円未満が25%,次いで200万円〜400万円の14%で,400万,円未満で50%を超えるという厳しい現状が明らかとなった。

また,これら芸術家の芸術活動を取り巻く環境への満足度は低く,「満足している」と回答した者は1割にすぎず,「不満である」と回答した者が約2割であった。「どちらかというと不満である」を含めると過半数が何らかの不満を抱いていることになる (第1章図1-1-9)

不満な点として最も多かったのは「芸術文化に対する援助が歩ない」ことであった。次いで「公表機会が少ない」,「研鑚機会が少ない」,「交流機会が少ない」となっている。

また,全員に対し,さらに1)芸術活動公表の機会,2)芸術研鑚を図る機会,3)芸術家との交流機会の三点について具体的に尋ねてみると, 1-2-1 のとおりの結果となり,いずれも資金面の援助を求めるものが多いことが分かる。

このように,芸術家人口,芸術公演の回数は増加傾向にあるものの( 第1章図1-1-3 , 4 ),芸術活動に従事する団体・個人をめぐる環境は,経済面を始め,十分であるとは言い難く,今後,民間資金の導入と併せて公費による助成の充実や,芸術家の養成・研修,顕彰事業の充実など,積極的に芸術創造活動を援助奨励するための施策の推進を図っていくことが課題となっている。

1-2-1  芸術家の芸術活動を取り巻く環境


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