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1部   文化の振興
第1章  文化をより豊かにするために
第1節  文化振興への期待の高まりと文化政策
2  文化を発信することの大切さ


急速に変貌しつつも相互依存を深める国際社会の中で,我が国は平和と繁栄を享受しているが,その―方で,我々を取り巻く自然や生活環境に歪みを生じ,国内的にも国際的にも様々な困難や摩擦が顕在化するようになってきた。

我が国がこのような困難や摩擦を克服しつつ引き続き発展し,また,国際的にも貢献をしていくためには,これまでのように実利や効率性を追求するのみでなく,自ら考え,創造し,表現することができるような豊かな個性を尊重し,さらには美的な感性や,やさしさといったことにも大きな価値を見出す社会へと変革することが求められている。

また,地方の時代と言われるように,各地域においても,地域の個性ある文化を育て,発信していこうとする気運が高まっている。

このような文化の発信を通じて,個性ある文化が出会い,相互に受信し,影響を与え合うことにより,新たな文化創造が行われることともなる。

このことは,国際社会においても,異なる地域間における文化の交流について当てはまることと言えよう。

豊かな個性ある文化を,個人から,地域から,さらに国レベルで発信するとともに,相互の交流を通じて新たな文化創造を目指す社会を作ること,すなわち「文化発信社会」を構築していくことが21世紀に向けて我が国がとるべき道である。

平成5年度は,折しも文化庁創設25周年を迎える年に当たり,これを節目としつつ,「文化発信社会」の構築に向けて,今後,文化振興のための諸施策を―層推進していくことが強く望まれるものである。


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