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1部   生涯学習の現状と課題
第2章  生涯学習と学校
第2節  生涯学習機関としての学校
3  教育機関相互の連携強化


生涯学習社会は,若年層のみならず有職の成人,家庭婦人,高齢者が積極的に学習活動を行う社会である。こうした社会人を含めた広範な学習者の学習条件の整備については,これまで述べてきたような新しいタイプの学校の設置や学校へのアクセスの確保とともに,教育機関相互の連携を強化することが必要である。


(1) 単位互換

大学及び大学院間の単位互換制度は,他の大学及び大学院(国外の大学,大学院を含む。)における履修を当該大学における単位として認めるものであり,学校外での学習成果を積極的に評価することによって学習形態を多様化し,教育内容を豊富化するものである。この制度は,昭和47年に大学,大学院間の単位互換について創設され,昭和57年には大学,短期大学問及び短期大学相互間についても導入されている。

単位互換制度を利用する大学は,近年次第に増加しており,昭和61年度においては131大学が実施している。今後は,この制度を参考としつつ,学校外での学習成果を更に積極的に評価する方法を検討していくことが必要である。


(2) 技能連携

技能連携制度は,高等学校の定時制又は通信制課程に在学する生徒が,一定の要件を備えた技能教育のための施設(専修学校,各種学校,職業訓練施設等)において教育を受けた場合に,その学習を高等学校における履修とみなすもので,昭和36年に創設されている。

この制度は,主として働きながら高等学校教育を受けている青少年の学習を容易かつ効果的に行わせることにより,学習者の負担の軽減を図るものであり,制度発足当初は,紡績工場等で働きながら高等学校教育を受けている者などがこの制度の主たる対象であった。近年では,主として通信制課程の生徒が専修学校等における履修(例えば簿記,被服等)を卒業単位の一部とするなどの形で利用されている。昭和62年度においては,91校の高等学校が325の技能教育施設と連携し,約3万6,000人の生徒がこの制度を利用している。しかし,近年,全日制高等学校への進学者の増加や定時制・通信制課程の生徒の実態の変化等により,技能教育施設数等は横ばいないし減少の傾向にあり,生徒の実態等に応じて制度の改善充実を図ることが必要である。

なお,このほか,高等学校においては,定時制・通信制課程の併修や現場実習等による授業時数の一部代替等も行われている。


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