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第3章
教育条件・機会均等施策等・教師の水準
3 教師の水準
(1) 教師の現状



a 学歴

 わが国の教師の数は,昭和33年現在,小学校,約364,000人,中学校・高等学校,約31万人であるが,その質的な構成はどのようになっているであろうか。

第20図 主要国の教師の学歴構成

 わが国の初等・中等学校の教師の修業年限別の割合を主要国と比較してみると,図のように学歴水準はイギリス・西ドイツに比べてかなり低いといってよい。すなわち,初等教育段階の教師は,西ドイツではその94.5%が16年,0.4%が17年以上の学歴所有者である。イギリスでは96%が14年〜16年,4%が17年以上である。これに対して,わが国の場合は,14年以上の学歴の者は20%にとどまり,14年未満の学歴の者が80%に達している。ソ連は各国に比べて低い。

 このように,わが国の初等・中等学校の教師の学歴水準はイギリス・西ドイツに比べて低いが,しかし,第44表のように,小学校・中学校においては学歴14年以上の者が年々増加し,戦前に比べると一段と教師の学歴水準が高くなっている。

第44表 教師の学歴構成の推移


b 資格

 戦前,わが国では,小学校で准教員・代用教員が11.1%,旧制中等学校で無資格教員が10.3%いたが,戦後,しばらくの間は,おびただしい教師不足のため,資格の低い助教諭が激増し,昭和24年度には小学校で26.9%にも達した。しかし,それ以降は年々減少し,現在では小学校4.7%,中学校2.0%,高等学校1.5%になっている。

第45表 助教諭の割合の推移

 これを,イギリス・フランスと比べると 第46表 のとおりである。

 次に,わが国の中学校・高等学校について,教科別の担任教員数と教科別免許状所有教員数との関係をみる。

 中学校では,社会科・職業家庭科の免許状所有者は,実際に社会科・職業家庭科を担任する教員数よりも一段と多く,逆に,音楽・図画工作・保健体育の免許状所有者は,実際にこれらの教科を担任する教員数よりも少ない。高等学校では,社会科・外国語・職業の免許状所有者がそれぞれ実際の担任教員数よりも多く,逆に,国語・数学・保健体育の免許状所有者は実際の担任教員数より少ない。

第46表 助教諭の割合の3か国の比較

 これらのことから,中学校では,音楽・図画工作・保健体育,高等学校では国語・数学・保健体育がかなりの数の無資格教員によって担当されているということができるであろう。


c 勤務年数

 わが国においては,教師の勤務年数は,小・中・高各学校を通じて,5年から10年未満の者が多く,それぞれ1/3を占めている。

 第47表 教師の勤務年数別構成


d 男女別

 わが国の女教師の割合は,戦前,小学校は31%,中等段階の学校では20%であったが,戦後,小学校は昭和22〜24年まではほぼ半数を占め,それ以降漸減し,中学校では昭和24年の23.7%を頂点としてやはり漸減している。

第48表 女教師の割合の推移

 この女教師の割合の各国比較は 第49表 のとおりである。

第49表 各国の女教師の割合


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