コラム

19.海外にいる日本の子どもたちの学び舎

 海外に在留する日本人の子どものために,国内の学校教育に準じた教育を実施することを主な目的として海外に設置された在外教育施設には,「日本人学校」,「補習授業校」,「私立在外教育施設」の三つがあります。日本人学校,私立在外教育施設は,文部科学大臣より認定・指定を受けており,その卒業生には,国内の上級学校への入学資格が認められます。

〈日本人学校〉

 日本人学校とは,国内の小・中学校における教育と同等の教育を行うことを目的とする全日制の教育施設です。一般に,現地の日本人会などが設置主体となって設立され,日本人会や保護者の代表などからなる学校運営委員会によって運営されています(平成18年4月15日現在85校)。

〈補習授業校〉

 補習授業校とは,現地校,国際学校などに通学している日本人の子どもに対し,土曜日や放課後などを利用して日本国内の小・中学校の一部の教科について授業を行う教育施設です(平成18年4月15日現在187校)。日本人学校と同様,現地の日本人会などが設置運営主体となっています。

〈私立在外教育施設〉

 私立在外教育施設とは,国内の学校法人などが母体となり,国内の学校教育と同等の教育を行うことを目的とし設置する全日制の教育施設です。小学校段階から高等学校段階までの課程を有するものから,高等学校段階の課程のみを設置するものなど,その形態は様々ですが,一般に国内の学校と連携を図りつつ,教育を行っています(平成18年4月15日現在12校)。

▲チーズ市場の見学・チーズ作りの実習を通じた地域学習の様子(ロッテルダム日本人学校)

▲歌・リコーダー・踊りによる交流学習の様子(パナマ日本人学校)

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