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平成21年版科学技術白書 第1部 第1章 第3節

第3節 今後の科学技術の目指すべき姿

 今後の科学技術政策の在り方を考えるに当たっては、まず、科学技術が担うべき役割を整理する必要がある。
 まず、我が国も含めた世界の経済社会の持続的な発展にとって深刻な制約条件となりつつある環境やエネルギーといった地球規模の問題の解決は、人類の存続の前提でもある重要な使命であり、科学技術によるブレークスルー(飛躍的な前進)が不可欠となっている。このため、我が国が有する優れた環境・エネルギー技術を活(い)かし、国際社会において主導的な役割を果たすとともに、同技術の更なる高度化に向けた取組を促進し、我が国の国際競争力の強化を図っていくことが重要である。
 次に、豊かな国民生活を実現する上での前提条件として、強い国際競争力を有し、雇用と富を創出する中核となる産業を維持・創出していかなければならない。ものづくりはそうした産業の主要な柱といえるが、近年は製品のモジュール化の進展等の大きな変化に直面しており、ものづくりの新たな姿に対応した科学技術の振興が求められている。また、GDPの約7割を占め、今後の成長セクターとして期待されているサービス産業の高度化に向けた科学技術の振興が重要である。これにより、現在の自動車産業やエレクトロニクス産業に匹敵するような大きな経済波及効果や雇用吸収力を有する次世代の産業を創出していくことが期待される。
 さらに、物質的な豊かさの追求だけでなく、安全・安心な社会の実現や生活の質の向上といった多様な国民ニーズへの対応も必要となっており、これらへの貢献も科学技術に求められている。
 上記のような課題を達成していくためには、イノベーションの源泉となる基礎科学力の強化や世界に開かれた魅力的な研究環境の整備等の施策を講じることにより、新たな研究開発システムを構築していかなければならない。

お問合せ先

科学技術・学術政策局調査調整課

(科学技術・学術政策局調査調整課)

-- 登録:平成22年03月 --