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刊行に寄せて

文部科学大臣 塩谷立

 昨年10月、4名の日本人研究者がノーベル賞を受賞するという我が国の科学技術にとって今までにない画期的な出来事がありました。私自身もスウェーデンで行われた授賞式に出席し、心よりお祝いさせていただくとともに、我が国の基礎研究の底力を改めて実感し、一層の強化に取り組むべく決意を新たにしました。このため、本年を「基礎科学力強化年」と定め、具体的な強化方策の策定に向けて精力的に取り組んでいるところです。

 一方で、世界に目を向けると、経済危機の深刻化を受けて、各国で環境・エネルギー分野への投資による雇用の創出等を目指した政策の展開といった経済社会の変化が加速するなど、我が国はまさに世界の大転換期に直面しています。このような状況を乗り越えるには、我が国の優れた科学技術を活(い)かしたイノベーションの創出が必要であり、来年の第4期科学技術基本計画策定に向け、中長期的な観点から我が国の科学技術をどのように進めていくかを考えていかなければならない重要な時期に差し掛かっています。

 今回の科学技術白書は、「世界の大転換期を乗り越える日本発の革新的科学技術を目指して」と題し、このような世界の大転換期の中、世界の経済社会の持続的な発展にとって深刻な制約条件となりつつある地球環境問題の解決、ものづくりやサービスにかかる国際競争力の強化など、我が国に求められるこれからの科学技術の在り方のみならず、イノベーションの源泉となる基礎科学力の強化や、世界に開かれた魅力的な研究環境の整備など、これらを実現するための新たな研究開発システムの在り方について記述を行いました。

 本白書が、国民の皆様が科学技術をより身近に感じ、科学技術政策について理解を深めていただく上での一助となることを期待いたします。

平成21年6月

お問合せ先

科学技術・学術政策局調査調整課

(科学技術・学術政策局調査調整課)

-- 登録:平成22年03月 --