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コラム12 大学の組織的・戦略的な国際展開の促進−大学国際戦略本部強化事業−

 「国際競争力のある大学づくり」の一つのアプローチとして、研究環境の国際化が求められており、各大学における組織的・戦略的な国際化を目指して文部科学省が実施しているのが「大学国際戦略本部強化事業」である(平成17年度〜:5年間)。本事業は、全学的・組織的な特色ある国際戦略の策定・推進等の取組を支援するとともに、国際展開戦略の優れたモデルを開発することにより、他大学の創意工夫のある自主的な検討を促すことを目的としたものである。採択された20の機関では「国際戦略本部」機能の強化による全学的な国際化が推進されており、その活動を基に、日本学術振興会がモデルの開発に取り組んでいる。

○採択機関の取組例

「国際協力の最先端で活躍する専門的人材の育成(国際健康開発研究科の設置)」
(長崎大学国際連携研究戦略本部)
 マラリア、結核、エイズなどの感染症や、子供や女性の健康問題は、貧困削減と持続可能な開発を目指す国際社会において大きな問題となっており、また、SARS(サーズ)や高病原性鳥インフルエンザなどの新興感染症は、特に開発途上国を中心に人々の健康に影響を及ぼすのみならず、国家レベルで社会的・経済的打撃を与えている。これら地球規模の健康課題克服に向けた日本の貢献には世界の期待が集まっているところ、長崎大学はそのような期待に応(こた)えるべく、平成20年4月、グローバルな健康課題の解決に総合的に取り組み、国際的に活躍できる専門的人材を育成する国際健康開発研究科を開校した。我が国では初めての「国際保健分野」に特化して公衆衛生学修士(MPH:Master of Public Health)を輩出する大学院教育プログラムである。この研究科では、海外において様々な分野の専門家と協働して諸問題の解決に取り組む能力を涵養すべく、個人の資質を伸ばしつつ、幅広い学問領域の知識を学際的かつ体系的に学び、現場でその知識を応用できる即戦力を身につけることができるような教育を行う。このため、幅広く多様な分野の専門家(医学、公衆衛生学、政策・マネジメント、人類学、行動科学、経済学など)が、教育に参加できる独立研究科として、熱帯公衆衛生学を中心とする学際的で魅力あるカリキュラム構成となっている。さらに現場における短期フィールド研修や8か月間の長期インターンシップを効果的に組み合わせることで、個別事象における課題の克服から政策立案にわたる幅広い実践能力の養成を図り、修了生の多くが、これからの日本の顔が見える国際協力の最先端で活躍することを期待されている。
 本研究科は、長崎大学国際研究戦略本部(CICORN)が中心となり、全学的な取組として企画された。CICORNが運営参画する長崎大学海外感染症研究拠点(ケニア、ベトナム等)もフィールド研修に全面活用される予定である。


長崎大学大学院国際健康開発研究科

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