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第6節■科学技術振興のための基盤の整備

1.施設・設備の計画的・重点的整備

(1)大学等における施設・設備の整備
 国立大学等の施設は、独創的・先端的な学術研究や創造性豊かな人材育成のための活動拠点であり、科学技術創造立国を目指す我が国にとって不可欠な基盤である。
 第2期科学技術基本計画において、科学技術振興の基盤整備として大学等の施設の老朽化・狭隘(あい)化の改善が国の最重要課題として位置付けられた。これを受けて、文部科学省では平成13年4月に「国立大学等施設緊急整備5か年計画」(第3-3-21図)を策定し、国立大学等の施設の重点的・計画的整備を実施するとともに、施設の効率的・弾力的利用を目指すシステム改革を行っている。
 また、研究設備については、科学技術・学術審議会の下に設置された学術研究設備作業部会において、「国公私立大学を通じて学術研究設備の充実を図る」ための検討が行われ、平成17年6月に報告書が取りまとめられた。
 これを受けて、国としては、国立大学法人等における中・長期的な視野の下で計画された研究基盤としての設備や、特色ある研究の推進に必要な設備の整備への取組に対して、より効果的な支援の充実を図っている。
 また、私立大学等の研究施設・設備等の整備に関する助成としては、私立大学等の学術研究の高度化及び教育の振興を図るため、大型の教育研究装置や研究設備及び学内LANやパソコン等IT環境の整備等に必要な経費について補助している。

第3-3-21図国立大学等施設緊急整備5か年計画

(2)国立試験研究機関等における施設・設備の整備
 研究活動の基盤となる施設・設備の高度化、大規模化が進んでいる中で、これら施設・設備の整備は効率的な研究の推進にとって必要であるのみならず、研究開発の成果そのものを左右する重要な条件となってきている。政府としても重要研究課題を中心に国立試験研究機関等における研究開発施設の整備・充実に努めている。
 施設・設備の整備については、その施策の一つとして、文部科学省が「X線自由電子レーザー(XFEL)」の整備計画を推進している。XFELは、放射光とレーザーの特徴を併せ持つ夢の光として、広範な科学技術分野において先端的な成果を多数創出する研究開発基盤として期待されているもので、2010年度(平成22年度)の完成を目指して計画が進められている。欧米においても、同様の計画が進められており、米国では2009年度(平成21年度)、欧州では2012年度(平成24年度)の完成を予定するなど、熾烈な国際競争下にある(第3-3-22表)。
 また、文部科学省においては次世代スーパーコンピュータを2010年までに開発・整備するため、その前提となるスーパーコンピューティングのためのハードウェアに関する要素技術の研究開発を行っている。(3章2節3(5)参照)

第3-3-22表世界のX線自由電子レーザー計画

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