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第4節■ハイテク産業

 ハイテク産業(注)は研究開発に多くの投資を必要とし、その製品製造過程において高度な技術を要する。このことから、ハイテク製品の輸出額等は科学技術を駆使した産業の国際競争力のひとつの側面を表す指標として見ることができる。そこで、OECDのデータをもとにハイテク産業の輸出額占有率及び貿易収支を各国比較する。

 OECDでは製造額に対する研究開発費の割合を産業別に計算し、その値の大きい5産業(航空・宇宙、事務機器・電子計算機、電子機器、医薬品、医用・精密・光学機器)をハイテク産業としている。

●主要国のハイテク産業の輸出額占有率動向
 OECD諸国における我が国のハイテク産業輸出額の国別占有率は、米国、ドイツに次いで3位であり、占有率は減少傾向にある(第2-3-19図)。

第2-3-19図OECD諸国におけるハイテク産業輸出額の国別占有率の推移

 全ハイテク産業輸出額については、主要国が占有率を減少させる中、その他の国の占有率が増加している。我が国の占有率が高いのは電子機器、医用・精密・光学機器産業である。我が国の占有率が低い産業は、航空・宇宙、医薬品産業となっている(第2-3-20図)。

第2-3-20図OECD諸国におけるハイテク産業別輸出額占有率(2003年(平成15年))

●我が国のハイテク産業の輸出・輸入動向
 我が国のハイテク産業における輸出額、輸入額の推移を見ると、両者とも微増傾向にある。ハイテク産業は、全製造業に比べて、輸出額、輸入額ともに変動が少なく、景気等の影響が少ないことが推測できる(第2-3-21図)。

第2-3-21図我が国の全製造業・ハイテク産業の輸出入額の推移

●主要国におけるハイテク産業の貿易収支比動向
 我が国におけるハイテク産業の貿易収支比の推移を見ると、収支比は1に近付きつつある。米国、ドイツ、フランス、英国の収支比については、ほぼ1前後で推移している(第2-3-22図)。

第2-3-22図主要国のハイテク産業貿易収支比の推移

●我が国のハイテク産業の産業別貿易収支
 平成15年(2003年)の我が国のハイテク産業の産業別貿易収支は、第2-3-23表のとおりである。ハイテク産業全体の値よりも収支比が高い産業は、電子機器産業と医用・精密・光学機器産業となっている。一方、医薬品産業と航空・宇宙産業の収支比は極めて低く、それぞれ大きく入超となっている。

第2-3-23表我が国のハイテク産業の産業別貿易収支(平成15年(2003年))

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