ここからサイトの主なメニューです

ダウンロード/印刷用(PDF:1,736KB)]

第2節■これからの日本と科学技術


要旨
 我が国では、経済が持続的な成長過程に移行する兆しを見せる一方、人口減少・少子高齢化が進展し、労働力人口の減少が懸念されているほか、国際競争の激化、大規模自然災害やテロの発生、環境問題等の地球的課題など、克服すべき多くの課題を抱えている。
 諸外国に先駆けて人口減少・少子高齢化という課題の解決を迫られる課題先進国となった我が国は、活力ある豊かな社会を実現することにより、課題解決の先進国を目指すべきであり、科学技術はこの点で大きく貢献することが期待される。

1.活力の源泉としての科学技術

 我が国では、経済が持続的な成長過程に移行する兆しを見せる一方、少子高齢化が急速に進展し、労働力人口の減少が懸念されているほか、国際競争の激化、大規模自然災害やテロの発生、環境問題等の地球的課題など、克服すべき多くの課題を抱えており、これらの解決に対して科学技術に向けられる期待はますます高まっている。もとより社会が直面する課題の中には、社会制度の改善等科学技術以外の分野で対処すべきものも多いが、既存の技術では達成できない革新的な科学技術を導入することでしか解決が期待できないものも存在しており、その範囲は人々の社会的ニーズの拡大に応じて一層広がりを増している。人々が元気で活躍することのできる社会の実現、イノベーションの実現を通じての経済的貢献、人々が心豊かに暮らすことのできる社会環境の構築などは、いずれも科学技術の貢献が期待される課題である。
 科学技術がもたらす将来像とはどのようなものであろうか。科学技術政策研究所において今後の技術発展の方向性についての調査を行った「我が国における科学技術の状況と今後の発展の方向性」(平成17年5月)によると、安全・安心に関わる技術の重要度が増しており、また、ライフサイエンス領域をはじめ多くの分野にわたって学際的研究領域や分野間融合を進めるべきとされている。その結果、医療・生活等の質も向上し、より便利で安全な社会が到来すると期待される。
 人々が望むような社会を築いていくためには、科学技術によって利便性や安全性を向上するだけでなく、社会の制度や仕組みも変化に応じて整備されていかなければならない。科学技術は単独で全ての課題に対して解決策を提供するものではないが、人々と問題意識を共有し、貢献できる一つ一つの課題に対して解決策を提供していくことにより、人類社会に大きな利益をもたらす原動力となり、我が国の社会的・経済的・文化的活力の源泉となることができる。

前のページへ 次のページへ


ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ