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4.社会資本の有効活用に資する科学技術

 国土交通省所管の道路、空港、港湾等の社会資本のストック量は着実に蓄積されてきており、さらに、近い将来、高度成長期に整備されてきた大量のストックが更新時期を迎えることから今後はこれらの社会資本ストックの維持管理・更新投資需要の増大が見込まれる(第1-2-11図)。また、平成16年に全国20歳以上の者を対象に内閣府が行った「社会資本の整備に関する世論調査」で、どのような成果を重視して社会的な施設の整備を進めるべきだと思うかと聞いたところ、「少子高齢社会への対応」を挙げた者の割合が48パーセントと最も高く、高齢者・障害者などの利用に特に配慮すべきとの意見が多かった。
 一方、我が国、特に大都市部で子どもが少ないことの要因の一つに住宅の狭さがあると考えられる。数世代にわたり家屋を修繕しながら使う欧米と比べ、我が国の住宅の平均耐用年数が30年と極めて短いことは、費用の割に住環境の質が良くない一因ともなっていると考えられる。少子高齢社会においては、高齢者や障害者にも使いやすいものであることはもちろんのこと、地震や台風、高温多湿な気候などの我が国の厳しい自然条件下でも、災害に強く、永く快適に使える住宅や社会資本を整備し、維持管理や資源の有効利用に重点を置いて長く大切に使っていくことが必要である。
 そのため、ステップやエレベータ等の整備に加え、ICカード1枚で切符を買わず公共交通機関を利用できるなど、公共交通機関・公共施設などのバリアフリー化を進めるとともに、社会資本の長寿命化や効率的な利用に向けて、長寿命で循環利用に適した構造材料の開発や、設計、施工、維持管理にかかる技術の開発などを進めていくことが重要である。

第1-2-11図維持管理・更新投資需要の推計

●新構造材料等
 社会資本の長寿命化に資するため、長寿命、高強度でリサイクル性や耐候性に優れた鉄鋼等の材料の開発が行われている(第1-2-12図)。また、各種公共建造物等の整備を効率的に行うため、構造体や材料の損傷・劣化の検知・計測・診断・リスクマネジメント法の開発や、橋梁、道路、コンクリート構造物等の耐久性向上や維持コスト低減のための設計・施工・補修・メンテナンス・防食技術などの開発が行われている。

第1-2-12図高強度で長寿命の構造物

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