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第1部   これからの科学技術と社会
  はじめに

 現代社会において,科学技術の知識や成果は,我々の日々の生活に様々に活かされてきている。依然として地域によっては大きな差があるとはいえ,全体的な傾向としては,こう言ってもよいであろう。

 科学技術の発展により,先進諸国を中心として,社会は豊かなものになってきており,今後の人類全体のますますの発展に向けて科学技術に期待するところは大きい。一方,科学技術の発展に伴う人間活動の領域の広がりや活発化に伴って,地球環境問題,生命倫理問題など新たな社会的課題が顕在化してきている。科学技術が,我々の社会生活に与える影響は,多様化しつつある。

 このように,現代社会における科学技術と社会の関係は,両者がますます密接不可分となってきている一方で,社会が,科学技術の発展に期待しつつ,それに対する不安も抱いている状況である。

 科学技術の振興に関する年次報告第1部では,毎年,科学技術活動の動向についてテーマを決めて紹介しており,ここ3年は科学技術人材の育成・確保のあり方,イノベーションの創出のあり方など科学技術システムそのものに関する分析を行ってきた。今回は,前述のような状況を踏まえ,科学技術と社会の関係に着目し,両者の最適な関係を構築するための課題や方策について分析することとした。

 なお,「社会」とは,家族から国際社会まであらゆるレベルの人の集まりを指すもので,大変広い概念である。第1部では,その中でも,社会の構成単位である個人及びその集合体である国家,企業を中心として,国際社会や地域社会も視野に入れつつ,科学技術との関わりを考えることとした。

第1-1-1表 科学技術と社会に関する近年の動き


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