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第1部   知による新時代の社会経済の創造に向けて
第3章  我が国に適したイノベーションシステムの構築に向けて
第1節  科学技術活動から見た我が国のイノベーションシステムの現状
2.  研究開発活動のアウトプット


 研究開発活動のアウトプットであり,イノベーションのシーズである論文や特許についての我が国の現状を見てみる。


(1) 論文

 基礎研究の成果でもある論文については,主要科学論文誌に発表された論文に占める我が国のシェアは10.1%であり,米国に次ぎ2位となっている( 第1-3-3図 )。

第1-3-3図 主要国の論文数シェア及び論文被引用回数シェア

 しかしながら,論文の質を示すとされている被引用回数(他の論文に引用される回数)のシェアを見ると,8.5%で主要国中4位であり,論文数シェアに比べると低い数値となっている。

 また,主要な科学誌である「nature」「Science」における論文シェアを見ると,4〜5%とさらに下がる( 第1-3-4図 )。

第1-3-4図 「nature」及び「Science」における主要国の論文シェアの推移

 さらに,過去20年間のハイ・インパクト論文( )に占める日本の大学,機関等の占める割合は3.9%に過ぎない。


■注 米国ISI(Institute for Scientific Information)が調査した,特定の1年間に各分野ごとに最も多く引用された上位200論文と定義しており,1981〜98年までに7万6,998本の論文があり,このうち日本の大学,機関で発表されたものは2,992本と報告されている。


(2) 特許

 主として企業等の研究開発の成果を示す特許について見ると,出願件数では米国に次いで2位,登録件数では主要国中1位であるが,その内容を見ると我が国の場合,自国内で登録された割合が他国に比べ高いこと,また,国内で登録される特許が日本人によるものの割合も極めて高いという特徴がある( 第1-3-5表 )。

第1-3-5表 主要国の特許出願件数等の比較

 また,科学研究の成果(論文)と技術(特許)の結び付きを示す指標である米国特許の審査報告書における特許1件当たりの科学論文の引用回数で示されるサイエンスリンケージを見れば,我が国は5カ国中最低であり,科学論文を多く生み出している割には,それが技術に結び付いていないことを示している( 第1-3-6図 )。

第1-3-6図 米国特許に関する主要国のサイエンスリンケージ


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