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第1部   我が国の科学技術の創造力
第2章  我が国の科学技術システムの現状と課題
第4節  研究評価
3.  競争的資金の審査体制


 欧米と我が国の競争的資金の審査体制を比較すると,ピア・レビュー(同分野の研究者同士による相互評価)が基本であることは同様であるが,我が国は年間審査件数に比べて評価委員の人数が相対的に少なく,評価の運営主体及び評価者にとって審査業務の負担が比較的重い( 第1-2-31表 )。

第1-2-31表 競争的資金の評価体制の国際比較

 すなわち,米国の研究助成機関では,研究内容を理解できる専任の職員が各分野に存在しており,申請書の内容に適合した審査員の選定,審査員の評価を参考にした判断,助成後のフォローなど,多くの役割を担っている。このように,研究内容の分かる専任の職員が各分野に豊富に存在することで,審査業務の軽減,研究者への手厚いサービスを可能としている。一方,我が国においては競争的資金の助成機関等において専任で評価に従事する人材が質・量ともに不足している。このため,研究費の一部を評価業務に充当し,評価部門を設置して研究経験のある人材を国の内外を問わず確保することや事務処理体制の整備などによって評価体制全般を充実するとともに,研修等を通じて人材の養成に努力する必要がある。

 また,個々の研究課題において普遍性・信頼性の高い評価を実現するため,国全体として,個々の課題についての研究者・資金・成果・評価者・評価結果をまとめたデータベースを整備することや評価体制の整備に伴い発生する審査業務等を効率化し,評価をより高度なものとするため,電子システムの導入も視野に入れなければならない。


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