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第2部   海外及び我が国の科学技術活動の状況
第2章  研究人材
第3節  研究人材の輩出と雇用


(学位取得者数の動向)

 我が国の学位(修士,博士)取得者数は,大学院の拡充により,近年増加している。平成3年度に比べ5年後の平成8年度には修士が1.63倍(年平均の伸び率10.3%),博士が1.23倍(年平均の伸び率4.2%)となっている。( 第2-2-21図 )。保健分野で特に博士号取得者が6,800人と多い。

第2-2-21図 我が国の学位取得者の推移(自然科学系)

 修士及び博士の学位は,国の文化や学位制度の違いにより様相も異なり,またその取得者数も産業構造,学齢人口,高学歴化等種々の社会的要因により推移し,一律に比較はできないが,ここでは,主要国における自然科学系の修士,博士等の学位取得者数の特色を見る。

 米国の学位取得者数は,他の主要国を引き離して多く,我が国の3倍強であり,1980年度(昭和55年度)との比較では工学系の割合が増加した。我が国は,米国に次いで学位取得者数が多く,工学系の比率が高いのが特色となっている。続いて,イギリス,ドイツ,フランスの順となっており,イギリス及びドイツは理学系の比率が高く,また,ドイツ及びフランスは保健系の比率が高いことが特色となっている( 第2-2-22図 )。また,博士号だけに限ってみると,理学分野での日本の学位取得者数は,主要各国と比較するとかなり少ない。

第2-2-22図 主要国の学位取得者数(自然科学系)

 全学生数に占める大学院学生数の割合を主要国と比較すると,我が国は最も低い( 第2-2-23図 )。

第2-2-23図 主要国における学部・大学院に在籍する全学生数に占める大学院学生数の割合

(研究人材の雇用)

 大学で教育を受けた研究人材が円滑に産業界や政府・民営研究機関等に受け入れられることが必要である。

 ここでは,大学卒業時,修士課程終了時,及び博士課程終了時の自然科学系出身者の進路から,我が国の研究人材の雇用状況について見る。大学卒業段階では,理学専攻者の進学率が36.4%で他の専攻者と比べて高い。修士課程終了段階では,工学専攻者の進学率が低く(8.9%),大半(84.7%)が就職する傾向が見られる。博士課程修了段階では,理学及び農学は,博士号取得後の進路が確定していない割合が高い(約4割)という傾向が現れている( 第2-2-24図 )。

第2-2-24図 大学の学位別進路動向(平成11年3月)


 いくつかの産業について自然科学分野出身者の専門別採用状況の特徴を見ると,電気機械器具,輸送用機械器具といったほとんど工学専攻者によって占められている製造業がある一方で,化学工業のように理学,工学,農学,保健分野から幅広く採用する製造業もある。また,電気機械器具製造業を始めとして,製造業における修士課程修了者の採用割合が高いのに対し,博士課程修了者の採用割合は低い( 第2-2-25図 )。

第2-2-25図 主要産業における専門別・学位別採用状況


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