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第1部   21世紀を迎えるに当たって
第3章  21世紀における科学技術と社会の関係
第3節  科学技術に対する信頼回復


 国民は,科学技術に期待する一方で,科学技術が細分化したことにより専門家でなければ分からなくなったり,悪用・誤用が行われる危険性が増えるという問題意識を持っていることを 第2章第2節 において指摘してきた。こうした背景にあるものとして,科学技術が高度化・複雑化してきていることに加え,最近我が国において顕在化してきている,生命倫理に関わる問題,株式会社ジェー・シー・オーの臨界事故に代表される原子力施設の事故等,科学技術にかかわる者の社会に対する配慮が十分ではないとも見える行為により,国民の中に不安感,不信感が増大してきたことが考えられる。

 また,社会に占める科学技術の存在が大きくなるにしたがい,科学技術者が,科学技術コミュニティの中だけの論理で振る舞うことが許されないようになってきた。21世紀において,科学技術が広く受け入れられ,社会の持続的な発展を支えていくという本来与えられた役割を担っていくには,社会から向けられたこのような不安感,不信感を払拭し,信頼の回復に取り組むことが必要である。


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