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第1部   21世紀を迎えるに当たって
第3章  21世紀における科学技術と社会の関係
第2節  知識基盤社会への対応
1.  知識基盤社会への移行


 前節で述べたように,21世紀の社会は,科学技術を中心とする新たな知識の旺盛な開発と社会への適用を求めている。

 さらに,例えば,ライフサイエンスの分野では,ヒトゲノム解析が国際的な協力の下で進められている一方で,ベンチャー企業等でも医薬品産業等での利益の独占を目指して,同様の解析を独自に進め遺伝子情報の特許を取得すべく,世界がしのぎを削る状況が展開され始めている。このことに限らず,21世紀の経済社会においては,知識と情報をいち早く獲得した者が生き残るといった競争が厳しさを増していくものと考えられる。

 また,科学技術と社会は今後ますます接近し,一般国民は自らのものとして科学技術を手にし,その内容に関する十分な知識を持って,科学技術活動の意思決定に参画していくことが求められる。

 このように,産業や国民の生活など社会のあらゆる活動が知識を基盤として急速に展開されるようになり,21世紀,社会は『知識基盤社会』へ移行していくことになると考えられる。

 このような社会の変化に対応していくには,何よりも新たに知識を生み出すと同時に,既存の知識も含めて整理・統合し,如何に効果的に社会の各局面で活用していくのかが大きな鍵となるであろう。このためにはまず,社会に十分な知識が蓄えられることが重要である。


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