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  刊行に寄せて

来るべき21世紀に向けて,我が国が活力ある国家として発展していくために,現在,社会システムの変革に向けた様々な取組が進められております。先般開催された産業競争力会議でも,雇用や新産業の創出など社会システムの変革等の取組の方向性が示されております。

また,資源の少ない我が国にとっては,知的資源は重要な資源であることから,我が国が活力ある21世紀を迎えるために,今まさに,これらの資源を生み出し,それを上手に使いこなす取組が求められております。

こうした背景の下,科学技術の振興がより一層求められているわけですが,今,何故,科学技術を振興するのかについて,原点に立ち返って再認識する必要があると感じております。

科学技術の研究開発を進めることによって,多くの新たな知識が生み出されますが,そうした知識は,将来にわたって人類を取り巻く様々な問題の解決に用いられたり,新たな産業,製品やサービスを生み出し,国民,さらには人類の富の源泉となるものです。したがって,科学技術は広く将来の社会・経済の発展の基盤となり,その知識の集積は,ひいては我が国のみならず,人類社会全体にとっての知的資産となることから,積極的に科学技術を振興することが必要なのです。

今,我々を取り巻く状況に目を向けますと,厳しい国際競争や急速に進む社会の高齢化などに直面する中で,様々な国家的・社会的な課題を克服していくために,科学技術の果たす役割はますます重要なものになっています。今回の白書では,このような国家的・社会的な要請に応えていくために,これからの我が国の科学技術政策に何が求められているかに焦点を当てて考察を行っています。

この白書が,内外の科学技術の動向及び政府の取組を理解する上での一助となることを期待いたしますとともに,政府におきましても,科学技術の振興に一層努力してまいりたいと考えております。

平成11年6月   有馬   朗人   国務大臣   科学技術庁長官


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