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第3部   科学技術の振興に関して講じた施策
第1章  科学技術政策の展開
第2節  科学技術会議
1.  科学技術会議の活動


 科学技術会議には,本会議の下に政策委員会,部会等が置かれ,必要に応じ政策委員会には小委員会,部会には分科会を設けることができることになっている。

 平成8年度における主な活動状況は,次のとおりである。( 第3-1-1表 )

 政策委員会は,科学技術に関する諸問題について常時検討を行っており,答申等の策定作業の統括のほか,科学技術振興調整費の運用方針の決定,科学技術振興に関する重点指針の決定,関係省庁のヒアリングを通じた科学技術基本計画のフォローアップ等を行っている。

 また,国の研究開発全般に共通する評価の実施方法のあり方に関する大綱的指針を策定するため,平成8年9月には,政策委員会に評価指針策定小委員会を設置し,検討を行い,平成9年3月に小委員会報告書案を取りまとめたところである。さらに,その後,同報告書案を公開し,広く国民の意見を募集することとしている。

 また,英国における体細胞由来のクローンヒツジの作製の成功以来,ヒトへのクローン技術の適用といった倫理面の問題に対する関心の高まりを受けて,平成9年3月21日,政策委員会は「ヒトのクローン研究に関する考え方について」を決定した。その内容は以下のとおりである。

{1} クローン研究が人類社会に大きな影響を与える可能性が高まっている。このような生物学的研究が内包する生命倫理の問題については,幅広い議論を行う必要がある。
{2} 科学技術会議においても,本件の広がりにかんがみ,今後一層,考察を深める必要がある。
{3} ヒトのクローンに関する研究については,特に慎重に取り扱うべきものであり,科学技術会議をはじめとする種々の場における本件に対する議論の中で基本的な方針が見定められるまで,当面,そのような研究に対する政府資金の配分を差し控えることが,適切である。また,国以外においても,当面,そのような研究を差し控えることを期待する。

 これまで,ヒトのクローン研究は実施されていないが,今後もこのような政策委員会の決定を踏まえて,関係省庁において,ヒトのクローン研究が当面差し控えられることとなった。

 ライフサイエンス部会は,平成8年6月に科学技術会議に諮問された「ライフサイエンスに関する研究開発基本計画について」に関する調査審議を実施している。保健医療,農業,工業,環境保全等広範囲な分野にまたがるライフサイエンスは,政府としてこれまでも,国民生活の向上,国民経済の発展に大きく寄与することが期待される基礎的・先導的な科学技術の一つとしてこれをとりあげ,その推進に努めてきたところであるが,飛躍的な発展を期待して,近年におけるこの分野を巡る動向を把握し,研究開発を総合的かつ計画的にするための基本計画の策定作業に着手したものである。なお,この調査・審議の中においても生命倫理の問題が取り扱われることとなっている。


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