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第1部   開かれた研究社会の創造をめざして
  むすび

 経済活動のボーダーレス化の進展と産業空洞化の懸念が指摘され,また,本格的な高齢社会の到来を間近に控える中で,我が国経済社会の発展に新たな展望を切り拓いていくためには,新規事業の創出等経済構造改革が急務となっている。他方,危機的な財政状況から,財政を健全化させることが緊急課題となっている。

 このような状況の下で,我が国は,研究開発資源の重点的投入により,社会的,経済的ニーズに対応した研究開発及び人類の文化の発展等に貢献する基礎研究を強力に推進し,優れた成果を生み出して,今日の閉塞感を打ち破っていくとともに,将来の発展のための基盤を形成していく必要がある。

 そのためには,厳しい財政事情を踏まえつつ研究開発投資の拡充を図り,研究評価の充実を含む研究開発システムの制度面の改革を進めることに加え,多様な研究者がその創造性を発揮できるよう,科学技術をはぐくむ文化を育てていくことが重要である。

 このような文化を育てていくためには,研究者,研究管理者はもとより,科学技術行政に携わる者,さらには国民が科学技術と向き合い,その現状や問題点について積極的に発言し,相互に交流を深めていくことが重要である。

 そのような交流のなかから,研究者等は国民の要望をくみとり,また国民の信頼をかちえていくことができると考えられる。このような信頼を基礎として,創造性を評価し,科学技術をはぐくむ文化を作りあげていかなければならない。


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