ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第1部   開かれた研究社会の創造をめざして
第5章  一層開かれた研究社会の創造に向けて
第1節  開かれた研究社会と評価


 開かれた研究社会においては,人材の流動化が促進され,研究組織が柔軟かつ機動的に運営されるとともに,研究資源面でも競争性が増加する。また,厳しい財政事情の下,研究資金の重点的・効率的配分を図ることが求められている。このような環境のもとでは,適切な研究評価によって研究資源の適正な配分と研究者の意欲の向上を図り,研究開発を効率的・効果的に推進することが従来にも増して重要になってくる。

 また,公正な研究評価は,我が国の研究社会を国際的に開かれたものとし,外国の研究者にとって魅力的なものとするためにも不可欠なものである。

 さらに,適切な研究評価がなされていることは,国民の科学技術に対する信頼を得ていく上でも重要である。

(研究評価への取組)

 平成8年7月に決定された科学技術基本計画は,国の研究開発全般に共通する評価の在り方に関する大綱的な指針を策定するとしている。これを踏まえて,科学技術会議では,評価指針策定小委員会を設置し,指針策定のための作業を進めているところである。

 同小委員会では,国民各般の意見を反映するため,審議を一般に公開して実施するとともに,研究者の意見調査,国政モニター制度の活用による国民意見の集約等を行ってきたところである。

 同小委員会は,平成9年3月28日に,「国の研究開発の評価の実施方法の在り方についての大綱的指針(案)」の原案をとりまとめたところである。今後,この案をもとに,科学技術会議における検討を経て,大綱的指針が決定される予定である。

 この大綱的指針(案)は,国費によって実施される研究開発全般を対象として,研究評価実施機関及び研究者の責務,評価システムの在り方,研究開発課題の評価,研究開発機関の評価等についてガイドラインを示したものである。

 大綱的指針(案)においては,研究評価の意義として以下の諸点を挙げている。

{1} 研究開発評価を厳正に行うことにより,厳しい財政事情の下,国の研究開発資金について,限られた財政資金の重点的・効率的配分が図られること。
{2} 研究内容・研究実績等に関する適切な評価を行うことにより,研究者の創造性が十分に発揮されるような,柔軟かつ競争的で開かれた研究開発環境の実現に資すること。
{3} 評価結果を積極的に公開することにより,国民が国の研究開発の実態を知ることが可能となり,その結果,基本計画に基づき,研究開発に国費を投入していくことに関し,広く国民の理解と支持を得ること。

 また,同指針(案)は,評価の基本的考え方として,評価の具体的な実施方法を定めるに当たって,特に以下の点に留意するものとしている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ