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第1部   開かれた研究社会の創造をめざして
第2章  これまでの取組と研究者や民間の意識
第2節  研究者や民間企業はこう考える
1.  開かれた研究社会は研究開発に効果的


 科学技術庁の委託により(財)政策科学研究所が国立試験研究機関の中核的研究者を対象に行った調査の結果には,研究者が交流しやすい,また,優秀な研究者に研究機会が与えられた開かれた研究社会は研究活動の促進に効果的であることが示されている。

 同調査の中で,回答者自身が「最も大きな研究成果」を生んだと考える研究において51の要因がそれぞれ促進的に働いたかどうかを調べた結果によれば,促進的な順に「自分の関心,意欲」(1位),「自分の知識・技術・経験」(2位)と研究者個人に関する要因が上位を占めているが,「学会参加・発表の自由度」(5位)や「学協会活動への参画」(14位)といったオープンな活動自由度に関する要因や,「所外研究者との研究交流」(4位),「所外研究機関との交流環境」(8位),「(所外の)研究成果利用者との交流」(15位)といった研究機関の壁を越えた交流も上位に含まれている( 第1-2-5図 )。

第1-2-5図 最大成果をあげた研究での環境要因の促進性・阻害性の評価

 さらに,最大成果をあげたと研究者が考えている研究のフェーズとしては,基礎研究が最も多く全体の約6割にのぼっている( 第1-2-6図 )。また,研究者の意見であることを反映してか最大成果をあげた際の研究資金の性格としては,研究者にとっては比較的自由に使える均等配分による研究所の経常的研究費を挙げた回答者が約半数となっているが,国の助成金や政府出資金を挙げた回答もこれに近い約4割,研究所内での研究費の重点配分を挙げた回答は約3割となっている( 第1-2-7図 )。調査対象が国立試験研究機関の研究者に限られているものの,この結果は,経常研究費など広く基礎的な研究をはぐくむ比較的少額の資金によっても優れた成果が生み出されることを示唆している一方,政府からのプロジェクト的研究資金の提供や研究所内での資金の重点配分など,研究者に多様な研究の機会を開く資金提供が優れた研究の推進に役立つことが示唆されていると考えられる。

第1-2-6図 最大成果をあげた研究のフェーズ別構成

第1-2-7図 最大成果をあげた研究の資金の性格


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