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  はしがき

 我が国は,現在,産業の空洞化の回避や国民の生活水準の維持・向上,地球規模の諸問題の解決,安心して暮らせる潤いのある社会の構築といった内外の諸課題に直面しております。これら諸課題への対応のため,科学技術が大きな役割を果たしていくことへの期待はますます高まってきております。

 一方,科学技術は,その内容が専門的であるため,国民にとって見えにくく,難しいものとなっています。特に,本年3月,動力炉・核燃料開発事業団東海再処理施設で発生した火災爆発事故とその後の不祥事は,科学技術に対する国民の信頼を大きく損なう出来事であります。これに関しては,事故の原因の徹底的な究明と万全の安全対策を講じるとともに,同事業団の抜本的な改革,積極的な情報の公開などにより,国民の信頼を回復すべく努力を重ねていく所存であります。

 本年の科学技術白書は,このような科学技術をめぐる状況及び科学技術の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進していくために昨年策定された科学技術基本計画を踏まえて,我が国がめざすべき研究社会を「開かれた研究社会」ととらえ,研究者相互間,国際間の連携・協力や研究者と国民との交流の活発化に向けた様々な課題について分析しております。

 この白書が,内外の科学技術の動向や政府の取組を理解する上での一助となることを期待いたしますとともに,政府におきましても,科学技術の振興に一層努力してまいりたいと考えております。

平成9年5月   近岡   理一郎   国務大臣   科学技術庁長官


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