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第1部   戦後50年の科学技術
第3章  人間的豊かさのための科学技術へ

戦後の50年間は,我が国が豊かさを求めて,懸命に努力してきた時代といえる。

1949年の「技術白書」(工業技術庁編)には,技術は本来国民の生活水準の向上に役立つべきものであるとの認識が示されている。そして,「過去における日本の技術は,直接間接に軍事力を強化する手段として利用され,生活環境の改善の面が忘れられていた。技術が直接国民の消費生活を高め,また逆に,国民が消費生活を向上させようとする要求が技術の発展の絶えざる刺激となる関係は,技術の最も本質的な役割である。」と記している。戦後の我が国は,ここに示された認識に沿って,経済的豊かさが生活の豊かさに通じるとの観点から,経済的豊かさを追求し,大きく成長してきたといえる。しかしながら,物質的には豊かになったものの,心から豊かさを実感するには必ずしも十分な状況にあるとはいえないと考えられる。

第3章では,時代の変化を踏まえ,人間的豊かさの実現を中心とした戦後50年を迎える我が国の課題をとらえ,今後の科学技術振興にあたっての望ましい視点について分析する。


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