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第1部   戦後50年の科学技術
第1章  指標で見る戦後50年の科学技術活動
7.  論文


(論文発表数)

科学技術の論文の発表数について,米国科学情報研究所(The Institute for Scientific Information)のSCIデータベースをもとにその国別のシェアの推移をみる。

第1-1-35図 ハイテク製品輸出額のシェア

第1-1-36図 主要国の論文発表件数のシェアの推移

1973年から1980年の推移をみると,我が国の論文発表数シェアは1973年には5.2%(第6位)であったが,1980年には6.8%(フランス,西ドイツを抜き第4位)となった (第1-1-36図)。

1981年以降も着実にシェアを拡大しており,1992年には9.6%(第2位)となっている。

このSCIデータベースは英語圏の国の論文を多く収録しているため,日本の論文数の実態を過小評価していると考えられるが,そうした中でも日本の論文数のシェアは拡大を続け,論文数という研究成果の量的な尺度では世界第2位となっている。

(論文の被引用回数)

研究成果の質的な指標の一っである論文の被引用回数のシェアをみる。1973年には3.7%(第5位)から,シェアを徐々に拡大し,1992年には8.2%となっているが,米国,イギリス,ドイツに次いで世界第4位にとどまっている (第1-1-37図) 。日本の論文発表数がすでに世界第2位の座を占めているにもかかわらず,被引用回数が世界第4位であるということは,論文の量に比べ論文の質がまだ伴っていないとみることができる。

第1-1-37図 主要国の論文被引用件数のシェアの推移

(被引用度数)

論文の影響度ないし質的な面をみるため,被引用回数のシェアと論文発表数のシェアの比(世界平均を100とする指数表示)を「被引用度」として,その推移をみる (第1-1-38図)。

我が国の値は,徐々に増加しており,世界の平均の値である100に近づきつつあるが,依然として平均を下回っており主要国の中では最も低い水準にある。

このことは,SCIデータベースの英語圏の国への偏りが影響していることも考慮する必要があるが,我が国は論文発表数に比べて被引用回数が少なく,論文の影響力は世界の平均的なレベルを下回っていると考えられる。

第1-1-38図 論文の被引用度に関する指数の推移


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