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第1部   いま,世界の中で
第1章  転換期の世界における科学技術政策
第4節  転換期における我が国の科学技術政策
1.  基礎研究の強化


基礎研究は,新しい現象の発見や解明,新しい原理や理論の構築,独創的な新技術の創出等をもたらすことが期待されるものである。欧米主要先進国政府は,科学技術への投資,なかでも国防研究以外への投資を拡大させるなかで,引き続き基礎研究を重視している。これらの国に比較して基礎研究の水準が依然として低い我が国は,民間企業の開発研究重視の姿勢が強まっているなかで,民間からの強い期待をも踏まえ,従来以上に基礎研究の強化を図っていくことが重要である( 第1-1-38図 )。

このためには,これまでの分析で示されているように,研究資金の拡充と研究者及び研究補助者の確保が望まれており,このための努力が求められる。

また,基礎研究の強化にあたっては,資金及び人材に加え,研究環境を改善することも重要である。このため,研究情報ネットワークの整備等の研究情報基盤の整備,大型放射光施設等の大型施設の整備,最先端の機器・設備の整備をはじめとする研究開発基盤・インフラの整備が重要である。さらに,研究資金調達における競争的な環境の整備も重要である。

第1-1-38図 先進諸国における基礎研究重視の姿勢

これら研究環境の整備に努めるとともに,研究業績の厳正,的確な評価とそれに基づく適正な処遇も重要である。

また,基礎研究の拡充は国際的な知的ストックの形成に我が国が貢献するという点でも重要である。この際,国際社会の中で大きな地位を占めるに至った我が国は,広く世界の理解を得ていく必要があり,今後とも基礎研究を拡充していくとともに,世界とつながれた研究情報ネットワーク等を活用し,我が国の基礎研究の成果に関する世界への情報発信にこれまで以上に積極的に取り組んでいくことが必要である。


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