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  はじめに

東西の冷戦は第2次大戦後の世界を大きく形造ってきたが,その終結が,1989年の米ソ首脳会談において宣言された。その後の世界の動きをみると,1990年の東西ドイツの統一,1991年の湾岸戦争,同年末のソ連邦の崩壊とその後の混乱,さらには,1993年の米国のクリントン大統領就任を初めとする各国の政権交代,1994年の欧州連合の発足等,ここ数年で世界は極めて大きな変化を遂げている。

また,近年,世界各国が貿易や投資で相互の関係を密接にする中で,永年にわたったGATTウルグアイ・ラウンド交渉が妥結するとともに,アジア諸国の経済的な躍進が注目される一方で,欧州連合の発足や,北米自由貿易協定の成立等,地域における経済的な関係を強化しようとする動きがみられている。

本白書第1部においては,これらの動きに代表される一連の世界の政治,経済及び社会の変化を世界的な転換期としてとらえ,このような国際的な環境の変化を踏まえ,欧米主要先進国,アジア・太平洋諸国,旧ソ連等の国々を中心とした我が国と関係の深い世界各国でどのような科学技術政策の動向がみられるかを概観する。次いで,我が国の民間企業の研究開発投資が低迷している現状をも踏まえた科学技術をめぐる我が国の課題を分析し,転換期の世界の中での我が国の科学技術政策のあり方について考えることとする。

また,第2部においては,民間企業の研究開発投資が1992年度において調査開始以来初めて前年度からの減少を記録したことを踏まえ,例年の内容に加え,新たに1章を設けて,我が国の民間企業の研究開発への取り組みについて分析することとする。


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