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  はしがき

戦後50年をまもなく迎えようとしている我が国は,廃墟から立ち上がり,高度の経済成長を遂げ,いまや世界第2位の経済大国となっています。しかし,生活者の視点からは,真の豊かさが実感できていないように思います。豊かな生活をもたらす原動力として,科学技術はこれまで,大きな役割を担ってきましたが,いまこそ,人にやさしく,真に豊かで潤いのある社会,安心して暮らせる生活の実現のために,科学技術をより一層役立てるべき時期が来ています。

また,高齢化社会を迎えつつある我が国が,経済の活性化によりその発展を期し,次世代に引き継ぐ社会的な資産を形成するためにも,我が国の最大の資源である科学技術を生かしていくことが必要です。さらに,地球環境問題,エネルギー問題,食料問題など,人類共通の困難な課題に対処し,21世紀に向けて,人類が発展し続けていくためには,地球との調和を図りながら,持てる英知を結集し,科学技術の振興に努めていくことが重要です。

他方,東西の冷戦が終結し,新たな国際秩序が模索されている中,国際社会における我が国のあり方が問われています。

本年の白書は,冷戦の終結,世界の政治,経済の大きな変化,これらの動きを世界的な転換期としてとらえ,このような国際的な環境の変化を踏まえた主要国の科学技術政策の動向を分析するとともに,科学技術をめぐる我が国の課題を分析し,科学技術政策の方向を明らかにしています。

この白書が,世界における我が国の位置付けや,今後の我が国における科学技術のあり方を考えるうえでの一助になることを期待いたしますとともに,政府におきましても,科学技術の振興に一層努力して参りたいと考えています。

国民の皆様の一層のご理解とご協力をよろしくお願い申しあげます。

平成6年11月    田中   眞紀子   国務大臣   科学技術庁長官


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