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第1部   若者と科学技術
第3章  科学技術がより身近に感じられる社会を目指して

我が国が地球環境問題等の地球規模の諸問題,あるいは人口構成の高齢化等の国内問題に対処し,質的に豊かな国民生活を実現していくためには,科学技術の一層の発展に期待するところが極めて大きい。

将来において必要とされる科学技術の発展を長期的に実現していくためには,若者を含めた幅広い国民の各層に,科学技術について,科学者や技術者といっしょに考えていこう,あるいは必要とされる科学技術の発展に取り組んでいこうといった積極的な意識のあることが必須の要件となろう。若者に関して指摘される科学技術離れの傾向は,このような社会的条件の形成を脅かすという意味において,我が国の将来に大きな不安を投げかけるものである。

科学技術離れの傾向は,今はまだ若者についてのみ指摘されているが,今後このような傾向が持続すれば,ひいては,国民全体の科学技術離れの傾向へと拡大しかねないおそれをはらんでいるとみることもできよう。

このような視点からみると,若者の科学技術離れの傾向については,生活の中における「科学技術のブラックボックス化」の進行が底流となって生じているという視点に立てば,若者はもちろんのこと,国民の一人一人が科学技術の知識,あるいは科学者や技術者の活動を,より身近なものとして感じられるような社会を創り上げていくことが対応の一つの基本となると考えられる。

本章では,広範な議論に資するためのひとつの素材として,上述のような社会を目指していくという視点からみた場合に重要と考えられる諸点を例示し,その示唆するところについて検討する。


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