ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第1部   若者と科学技術
第1章  若者の科学技術離れの傾向
第2節  若者の科学技術離れ傾向の特徴
3.  男女間の違い


科学技術庁科学技術政策研究所「日・米・欧における科学技術に対する社会意識に関する比較調査」によると,科学技術についてのニュースや話題に対する我が国の女性の関心は,男性と比べた場合極めて低い (第1-1-15図)。

このことは,我が国においては,[科学技術に対する能動的関心」の度合いに関する男女間の違いが非常に大きいことを示している。また,同調査では,科学技術についてのニュースや話題に対する関心の高さの男女間の違いについて日米比較を試みた結果として, 第1-1-16表 に示すデータが得られている。

第1-1-15図 「科学技術についてのニュースや話題」に対する関心についての 我が国の男女間の違い

日米それぞれの調査の回答の選択肢の内容及び数が異なるため,科学技術についてのニュースや話題に対する関心の絶対的な高さについて日米間の比較をすることは難かしいが,科学技術についてのニュースや話題に対する関心の度合いの男女間の違いについては,日本の方が米国に比べて著しく大きいことは明らかである。

第1-1-16表 「科学技術についてのニュースや話題」に対する関心の日米比較

「科学技術に対する能動的関心」の度合いは,科学技術関係の分野への進出状況に大きな影響を及ぼしていると考えられる。このような視点から,科学技術関係の分野への女性の進出状況に関するデータをみる。

まず,科学技術庁科学技術政策研究所「女性研究者の現状に関する基礎調査」により,我が国における女性の科学技術関係の分野への進出状況を他の分野への進出状況,との比較においてみる。自然科学系の大学学部,大学院修士課程及び博士課程の入学者に占める女性の比率については,それぞれ17.1%,8.4%,11.9%と人文科学系及び社会科学系と比較して極めて低く  (第1-1-17(1)図) ,自然科学系の中でも,特に,工学系への進出が目立って少ない (第1-1-17図(2)) 。また,社会における各種の職業に従事する者に占める女性の比率をみると,技術者に占める女性の比率は,7.5%と他の職業に従事する者に占める女性の比率と比較して概して低い (第1-1-18図)。

第1-1-17図 大学,大学院入学者専攻別女性比率(1992年度)

第1-1-18図 職業別女性比率(1992年)

次に,我が国における女性の科学技術関係の分野への進出状況を欧米先進諸国との比較においてみる。文部省「教育指標の国際比較」によると,高等教育機関在学者で理学を専攻している者に占める女性の比率は,英国が35.1%,旧西ドイツが29.7%であるのに対し,日本は19.0%であり,また,工学を専攻している者に占める女性の比率は,英国が12.1%,旧西ドイツが12.3%であるのに対し,日本は6.2%である (第1-1-19表) 。また,科学技術庁科学技術政策研究所「女性研究者の現状に関する基礎調査」によると,自然科学系の学位(学士)取得者に占める女性の比率は,米国が30.4%であるのに対し,日本は12.6%である (第1-1-20図) 。また,同調査によると,自然科学系研究者に占める女性の比率は,米国が9.5%であるのに対し,日本は5.9%である (第1-1-21図)。

以上のように,我が国の科学技術関係の分野への女性の進出は,我が国における他の分野との比較においても,また,欧米先進諸国との比較においても極めて少ない。このことは,我が国における女性の「科学技術に対する能動的関心」が低くなっていることを示唆しているといえよう。

第1-1-19表 高等教育在学者の専攻分野別女性比率の国際比較 (学部・短大段階)

第1-1-20図 専攻別学士の学位取得者女性比率の日米比較(1989年)

第1-1-21図 米国専攻別研究者女性比率の日米比較


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ