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第1部   若者と科学技術
第1章  若者の科学技術離れの傾向
第1節  若者の科学技術離れ傾向の兆候
1.  科学技術についてのニュースや話題に対する若者の関心の動向


科学技術についてのニュースや話題に対する若者の関心の動向を,総理府「科学技術と社会に関する世論調査」,科学技術庁科学技術政策研究所「日・米・欧における科学技術に対する社会意識に関する比較調査」等からみる。

20歳代の年齢層の若者の中で科学技術についてのニュースや話題に対して関心を示す者の比率は,1981年には成人層の中で高い方であったが,1987年には既に減少の兆候をみせており,1981年から1991年にかけて55.3%から41.3%へと大きく減少した結果,1990年及び1991年には成人層の中で最も低い層を形成するに至っている (第1-1-1図)。

第1-1-1図 「科学技術についてのニュースや話題」に対する関心の推移

30,40,50歳代の年齢層に属する者の中で科学技術についてのニュースや話題に対して関心を示す者の比率は,各年齢層とも,若干の振れはみられるものの,全体的傾向としては1980年代初め以降,漸増気味の傾向がみられる (第1-1-1図)。

第1-1-2図 科学雑誌読者年齢層別構成の推移の例

なお,10歳代の年齢層が科学技術についてのニュースや話題に対して示す関心の度合の変化については,上述の調査では十分データが得られていないが,ある科学雑誌の読者に占める10歳代の年齢層(主に10歳代後半の年齢層とみられる。)の読者の比率が1980年代初め以降一貫して減少しているとのデータが得られており,また他にも同様のデータが得られている科学雑誌があることから,この年齢層も,20歳代の年齢層と同様に,科学技術についてのニュースや話題に対する関心が低下する傾向にあると推測することも可能であろう (第1-1-2図)。

以上のように,成人層の中で科学技術についてのニュースや話題に対して関心を示す者の比率は最近,30歳以上の年齢層については,全体的に漸増気味に推移している中で,20歳代の年齢層についてのみ減少傾向がみられる。このことは,このような意味での科学技術離れの傾向が,成人層の中では若者のみにみられる現象であることを示唆しているということができよう。


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