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第1部   科学技術の地域展開
第2章  地域と共に発展する科学技術
第8節  今後の課題
1.  研究水準の向上と人材養成


地域が,研究拠点を誘致し,先端的な研究機関と交流を行い,優秀な人材を確保していくためには,当該地域の主要な研究拠点が高いレベルの研究を実施していることが必要である。地元の企業の存在は欠かせないが,特に長期的計画を持ち行政ニーズに従って研究や人材養成を実施していく公設試験研究機関や第三セクターの果たす役割は大きい。

地元の企業からの需要の高い人材養成も,企業の技術レベルは日進明歩しておりハイレベルの人材が求められるようになってきており,研究水準の向上を踏まえて公設試験研究機関,第三セクターによって実施されることが望ましい。

現在,・地域で実施されている公設試験研究機関の改編整備や第三セクターの新設,国立試験研究機関や大学等の誘致などは,新しい行政ニーズに対応しつつ研究水準の向上を目指す動きと見ることができる。

研究拠点の研究水準の向上には,所属する研究者の意欲を高めることが重要である。このような研究者の研究意欲は,研究形態や評価方式,交流などによる触発等によって大きく変わるものであり,研究拠点の活性化が今後図られることは効果的である。

公設試験研究機関等は技術指導や試験を設立の重要な目的の一つとし,組織改編後もこのような任務が大きな比重を占めているところも多いが,所内の研究体制の見直し,研究者の資質向上のための施策を講ずることにより研究水準の向上を常に図っていくことが必要である。

またいくつかの地域では,流動性のある研究体制の第三セクターを設置し,優れた研究人材を集め研究を行わせているところであり,このような方策も有効と考えられる。

地域に設置されている国立試験研究機関等や大学の協力は公設試験研究機関等の研究水準向上のために欠かせない。具体的には,研修生の受入れ,共同研究,情報交換等の研究交流を進めるほか,更には新たな研究のコーディネート等について必要に応じ支援することが重要である。また,地域に設置される国立試験研究機関等にあっては,自らの研究水準を向上させるとともに,交流を通して関係の深い公設試験研究機関の研究水準を向上させるためにも,創造的研究テーマの設定や国際交流を進めていくことが望ましい。


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