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第1部  科学技術活動のグローバリゼーションの進展と我が国の課題
第3章  地球規模での転換期にのぞむ人類の科学技術に対する期待-我が国にとっての課題と展望日
1.  世界の転換と科学技術


人類の英知の積み重ねによるたゆまざる科学技術の発展は,知らず知らずの間に科学技術を社会の不可欠な構成要素の一つとした。我々の日常生活においてもそれは感じられるが,さらに大きな目でみてみると,ソ連にペレストロイカが起こり,それが東欧の自由化やワルシャワ条約機構の解体に発展し,ドイツに再統一をもたらしたのも,その根源的な原因は科学技術の発展による東西間の大きな経済格差の発生,特に情報技術の急速な発展により情報管理社会を維持していくことがそもそも不可能になってしまったことにあるといわれている。

一方,人類の活動の長期にわたる拡大は,様々な局面で地球の有限性を我々に認識させ始めた。例えば二酸化炭素の増加に伴う地球温暖化,フロンの利用に伴うオゾン層の破壊などの問題は,地球規模での対応策を考えない限り本質的な解決策は見出しえない。既に1970年代のローマクラブの活動などにおいても地球の有限性の問題が議論されてはいたが,人類が問題の重大性を身をもって理解するまでには残念ながら相当の時間を要したことになる。また,従前から指摘され続けている南北間の経済格差についても狭まるどころか一層の広がりさえみせてきている。これらの問題の将来に向けての解決を図っていくためには,科学技術の成果に期待される部分が大きく,科学技術の有する重要性がますます強く認識されてきている。


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