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第1部  科学技術活動のグローバリゼーションの進展と我が国の課題
第2章  科学技術活動のグローバリゼーションの推進
第1節  グローバリゼーション推進の理念


第1章で定義した科学技術活動のグローバリゼーションは,次のような理由から,今後世界各国が一丸となって推進すべき課題である。

(1)基礎研究は研究者個々人の創造性を発揚する場であり,その成果は人類共通の知的財産という観点から広く分かち合うべきものであること
(2)技術については,発明者等の権利を過度に保護しようというような動きも見られる今田技術の持つ国際公共財的側面を人類のために有効に活用すべきであること
(3)世界が一致協力して当たるべき人類と地球の共存のための大きな課題,あるいは科学技術活動の大規模化・広範化に対しては,各国が協力して対処していくべきであること

このような中で,特に我が国は,これまで欧米諸国に科学技術発展の基礎の多くを依存してきたが,今後は仮に他の諸国に技術の保護を過度に強化しようという動きがあったとしても,率先して科学技術活動のグローバリゼーションを進めるという信念を持って政策を推進する必要がある。

総理府が1988年9月に実施した「経済構造調整に関する世論調査」においても,我が国がその国際的地位にふさわしい世界経済への貢献を果たすために何をすればいいかとの質問に対し,「専門家・技術者などの人材の派遣・受入れ」をあげる者が最も多く37%,「科学技術面での協力」が27%などとなっており,科学技術面での国際貢献を求める声が強くなっている( 第1-2-1図 )。このため,我が国としては,国内の研究開発活動を一層充実させ,人類の知的ストックの形成を図っていくとともに,各国が共通の情報や認識に基づいて政策を立案したり,同じような枠組みの下で研究開発を推進しうるような基盤的制度の確立に寄与していく必要がある。

第1-2-1図 我が国における世界経済への貢献


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