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第1部  科学技術活動のグローバリゼーションの進展と我が国の課題
第1章  グローバリゼーションの進展
第3節  新たな課題
2.  メガサイエンスへの取組み


科学技術の進歩により,科学的知見の蓄積が進むとともに,研究のために新たな手段を用いることが技術的に可能となること等により,研究開発の目標が一段と高度化し,あるいは,その研究対象自体が非常に広範なものとなってきている。このため,これらの研究開発を進めるために必要とされる研究施設の大規模化により所要経費が巨額になったり,広範な研究者・技術者の取組みが必要となるなどにより,一国のみでは対応が困難であり,先進国間の国際協力によることが不可欠な課題が生じている。「メガサイエンス」あるいは「ビッグサイエンス」と呼ばれるこれらの課題は,その成果が人類共通の知的財産になるとともに,科学技術のブレークスルーをもたらし,人類の未来に対する新たな可能性を開拓するものとして位置付けられることが多い。 が巨額になったり,広範な研究者・技術者の取組みが必要となるなどにより,一国のみでは対応が困難であり,先進国間の国際協力によることが不可欠な課題が生じている。「メガサイエンス」あるいは「ビッグサイエンス」と呼ばれるこれらの課題は,その成果が人類共通の知的財産になるとともに,科学技術のブレークスルーをもたらし,人類の未来に対する新たな可能性を開拓するものとして位置付けられることが多いメガサイエンスの多くは,建設,運営に多大な経費のかかる施設又は装置をつくり,多くの研究者により行う研究であるが,そのような施設等を建設しない場合でも多分野にわたる研究協力,多数の地点で行う必要のある研究など多くの研究者が国際的に分担して行う研究もメガサイエンスに含めるとの考えもある。いずれにせよ,ある研究分野における多くの研究者が,その領域の研究の推進のためには特定の一か所に施設を建設し,または多くの研究者を結集して共同で研究を進めることが経費面で効率的だと考え,国際協力による研究の実施が提案される。このようにメガサイエンスは,多くの場合,まず研究者の中で提案されるものであるが,場合によっては,最初に政府レベルで協力が提案されることもある。

メガサイエンスの多くは,建設,運営に多大な経費のかかる施設又は装置をつくり,多くの研究者により行う研究であるが,そのような施設等を建設しない場合でも多分野にわたる研究協力,多数の地点で行う必要のある研究など多くの研究者が国際的に分担して行う研究もメガサイエンスに含めるとの考えもある。いずれにせよ,ある研究分野における多くの研究者が,その領域の研究の推進のためには特定の一か所に施設を建設し,または多くの研究者を結集して共同で研究を進めることが経費面で効率的だと考え,国際協力による研究の実施が提案される。このようにメガサイエンスは,多くの場合,まず研究者の中で提案されるものであるが,場合によっては,最初に政府レベルで協力が提案されることもある。


(1) メガサイエンスの事例

ここではメガサイエンスといわれるもののうち大規模な施設を設けて研究開発を行う事例として我が国が主要な役割を担いつつ参画している宇宙ステーション計画と核融合をとりあげてみよう。

1) 宇宙ステーション計画

本格的な宇宙環境利用,有人宇宙活動の展開のための基盤の整備をめざす宇宙ステーション計画が,日本,米国,欧州及びカナダの国際協力により進められている。これは,2000年頃までに有人の宇宙ステーションを建設する計画で,1988年には参加12か国の間で宇宙基地協力協定が署名され,これに基づき宇宙ステーションの開発が進められている。

第1-1-67図 国際熱核融合実験炉全体構造図

2) 核融合

1985年の米ソ首脳会談において提唱され,国際原子力機関(IAEA)の下で,日本,米国,欧州共同体(EC)及びソ連の四者の共同により,核融合炉の工学的実証を行うため,国際熱核融合実験炉(ITER)の共同開発に関する国際協力が行われている。1988年から1990年まで概念設計活動が実施され,これにつづく工学設計活動の共同設計チームのサイトは,日米欧の3か所に設置されることが実質合意されている。ITERの建設については,工学設計活動の状況を踏まえつつ,別途検討することとしている( 第1-1-67 , 68図 )。

第1-1-68図 装置規模の比較


(2) メガサイエンスにおける国際協力

メガサイエンスにおいては,国際協力が不可欠となっているが,それでも各国ごとの資金負担額は大きくならざるを得ない。そのため,各国においては,メガサイエンス以外の通常の研究,いわゆるスモールサイエンスへの影響を如何に小さくするがということが大きな課題であるとの認識が強まっている。また,プロジェクトの推進に当たっては,各国における予算の確保,国際的なプロジェクトの運営方法の確立,研究者間の十分な意見交換,参加国間の意志疎通の確保などの課題がある。


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