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第4章  我が国科学技術政策の展開
第1節  我が国の科学技術政策の概要
1.  科学技術政策大綱


我が国の科学技術振興をより長期的な観点から総合的,機動的に推進するため,昭和61年3月,政府は,科学技術会議の答申に基づき,政府の科学技術政策の基本を示した「科学技術政策大綱」を閣議決定した。

この政策大綱は,基礎的研究の強化を中心とした創造性豊かな科学技術の振興,国際性を重視した科学技術の展開,科学技術と人間・社会との調和を主要な柱としており,また,重要研究開発分野については,逐次,研究開発基本計画を策定すること等が決定されている。

政府は,この基本方針に沿って,以下に示すとおり,各般の科学技術政策の展開を図っている。

(1) 創造性豊かな科学技術の振興

科学技術政策大綱においては,創造性豊かな科学技術の振興を図るため,国立試験研究機関の活性化などの推進体制の整備,研究開発投資の拡充,人材の養成及び確保,科学技術振興基盤の強化などの推進条件の整備をあげている。また,これらの施策を講じつつ,重要研究開発分野のうち,特に基礎的・先導的科学技術については7つの分野をあげて,当該分野の研究に重点を置いて推進することとしている。具体的には物質・材料系科学技術,情報・電子系科学技術,ライフサイエンス,ソフト系科学技術,宇宙科学技術,海洋科学技術,地球科学技術の7分野であり,これらの分野についての研究は着実に推進されている。

(2) 国際性を重視した科学技術の展開

最近の国際動向に鑑み,我が国としては,国際社会における我が国の果たすべき役割の増大に対応し,国際的な交流と協力を促進している。

特にヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム,宇宙ステーション計画を始めとする欧米先進諸国との国際協力が近年活発化しており,また,我が国の研究機関に海外の研究者を招へいするフェローシップ制度も創設され,国際的な交流が拡大している。

(3)科学技術と人間・社会との調和

科学技術政策大綱においては,基礎的・先導的科学技術の推進の他,経済の活性化のための科学技術の推進,社会及び生活の質の向上のための科学技術の推進を重要研究開発分野としてあげている。この中で,資源の再生及び活用,社会,生活へのサービスの向上,人間の心と体の健康の維持増進,個性的で文化的な生活の形成,快適で安全な社会の形成,地球的視野に立った人間環境の改善に関する科学技術分野の振興を図ることとしている。

また,昨今の目まぐるしい国内外の情勢にかんがみ,新たな総合的科学技術政策の樹立が必要であるとして,平成2年6月22日,内閣総理大臣は,科学技術会議に対し「新世紀に向けてとるべき科学技術の総合的基本方策について」を諮問した。


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