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第2章   豊かな生活を創造する科学技術への期待
第2節  生活者の視点からみた科学技術
3.  人間の活動能力の拡大
(2)  情報処理,通信能力の拡大


情報,通信分野では,主にエレクトロニクス技術やそれを支える材料技術の進展により,ワードプロセッサや携帯電話,ファクシミリ等の機器が小型化,高性能化している。こうした機器が家庭に普及することにより,人々の情報処理・通信能力の拡大に役立っている。今後もエレクトロニクス技術の進展により,小型で高性能な機器が開発されるものと期待される。

光通信技術,衛星通信技術等の発達によって,通信の大容量化,放送の多様化が図られ,様々なメディアが出現し,高精細度画像等の通信が可能になっている。

(情報処理)

日本語ワードプロセッサとパーソナルコンピュータの世帯普及率が平成元年にそれぞれ25%,12%になり,一般家庭でも普通にみられるようになり,住所録等の生活の情報管理等に威力を発揮している。また,高品質の印字が可能となり,ミニコミ紙の発行等が容易に行われるようになった。

また,ヒューマンインターフェイスの研究から,音声入力等入力方法の改善が図られ,誰でも使えるものとなってこよう。長期的には,脳機能の研究やエレクトロニクス等の発展により,人工知能やニューラルネットワーク技術等脳の機能を模擬した新たな技術の開発が進む可能性がある。

(通信)

個人的な情報伝達手段として電話は定着し,日常生活に不可欠なものとなっている。小型の携帯電話が普及し始め,さらにエレクトロニクス技術の進歩,バッテリー等の材料技術の進展等により超小型化,軽量化等が進むであろう。また,文字,図形の情報伝達手段としてファクシミリが普及するにつれ,作家等一部の職業では地方に書斎を構え,作品をファクシミリで送るという活動形態が起こっている。パソコン通信も近年急速に普及しつつあり,一つのニューメディアとして定着している。

光通信技術の発展により,今後サービス総合ディジタル網が整備され,動画像等が送れるようになると,サテライトオフィス等勤務形態や生活の形態に変化が生じてこよう。また,情報・通信処理技術の発達により,自動翻訳電話が実用化されれば,日本語を用いて国際電話ができるようになると期待されている。

放送等公共的なメディアは,エレクトロニクス技術の進展とともにますます質の高いものが求められるようになっている。特に,放送衛星により高品質な画像と音声が全国で受信できるようになった。今後,ハイビジョン(国際的にはHDTV)の実用化とともにさらに質の高い画像等の受信が可能になるであろう。また,ハイビジョン映像は直接印刷物に変換可能な画質を持っため,放送のみならず様々な応用可能性を秘めた新しいメディアとして期待される。

また,車載型小型地球局の開発により,通信衛星を利用して全国各地から生中継ができる体制が整備されており,災害時等に威力を発揮している。


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