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第3部   政府の施策
第5章  科学技術振興基盤の強化
8.  科学技術関係審議会などの活動状況
(7)  資源調査会


資源調査会は,資源の総合的利用に関する重要事項を調査審議するためにおかれた科学技術庁の付属機関であり,その前身は昭和22年12月経済安定本部に設置された資源委員会である。

資源調査会は,発足以来40数年にわたり資源の総合的利用に関する重要事項について調査審議を行ってきており,昭和63年度末までに答申1件,勧告48件,報告134件,資料等184件の取りまとめを行っている。資源調査会の調査審議の成果は,公表されるとともに関係省庁への説明を行い,それぞれの資源政策の企画立案に供している。特に,資源調査会は先見性をもって資源問題と取り組んでおり,近年においては「二酸化炭素の蓄積による気候変動と資源問題に関する調査報告」(昭和59年1月),「熱帯林の開発と保全に関する調査報告」(昭和60年5月)等をとりまとめたが,これらの課題は世界的に注目されるようになってきている。

昭和63年度においては,資源調査所と密接な連携を保ちつつ調査審議を進め,

1) 近年,我が国においては,心のゆとりや精神的豊かさを求める意識が高まっており,自然や緑の文化的な利用への強い関心となって表れているが,自然や緑の活用や適切な管理が未だ有効に行われていないものや,不十分なものがあり,その価値が十分に発揮されていない現状にあることから,緑に象徴される植生を中心とした生物及びその生息する土地,水辺,空間を一体として「みどり資源」を定義し,その意義と高度活用のための方策について検討した「みどり資源の意義と高度活用に関する調査報告」(報告第109号,昭和63年4月)
2) 人間的知性の形成においては,乳幼児期の生育環境のあり方が他の時期に比較して極めて重要であることが,最近の母子相互作用の研究等により明らかになってきているが,乳幼児期の生育環境は,女子の社会進出,核家族化,家族の少人数化,情報環境の変化等により大きく変容してきており,先進諸国においては乳幼児虐待等,乳幼児の精神病理的な問題が多発していることから,乳幼児期における人間的知性の発達に関する科学的知見を整理するとともに,乳幼児に対する良好な生育環境の形成のための方策について検討した「乳幼児期の人間形成と環境に関する調査報告」(報告第110号,昭和63年9月)
3) 来るべき21世紀は新たな文明の出現が不可避となると予想されるが,有史以来,農業革命,産業革命に見られるように,新たな文明の出現は,革新的技術を背景とし,資源の概念に広がりを与え,新たな資源問題を提起しており,今後21世紀に向けて新資源の創造,より効率的な資源の利用を図っていくためには,21世紀の社会を様々な側面から検討することが重要であることから,今後数十年間の社会における様々な変動を展望し,資源というものに関する考え方,その利用等について検討した「21世紀文明と資源問題に関する調査報告」(報告第111号,昭和63年9月)

の3つの報告をとりまとめた。


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