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第3部   政府の施策
第5章  科学技術振興基盤の強化
2.  科学技術情報の流通体制の整備
(2)  科学技術情報活動の最近の傾向



(1) データベースの増大

情報の生産量の増大に伴い,それを収集,加工する手間も増加する。そこで,迅速,正確な処理を行うための合理化の手段として,多くの情報機関が加工情報をコンピュータ編集するようになった。科学技術の分野におけるデータベースの生産と利用は,近年世界的に急激に伸長している。科学技術分野では,現在,代表的なデータベースの多くは文献データベースであるが,数値データ等のファクトデータベースの重要性も増している。


(2) オンライン情報提供サービスの発展

オンラインによる情報検索サービスは,科学技術情報の分野でも情報提供の主要な手段になっている。オンライン情報提供サービスは,1)システムと人間が会話することにより,質問式を容易に修正することが可能であり,2)遠方でも瞬時に回答が得られ,3)それほど厳密な検索を要求しなければ素人にも手軽に操作できる等の長所を有することから,今後とも,そのサービス量が上昇していくとみられている。このため,主要国のオンライン情報提供サービス機関では,大容量のホストコンピュータを有して,提供データベースの増加,検索機能の改善,料金の低廉化等を通じ,顧客の拡張を競っている。

我が国でも,各機関がオンライン情報提供サービスを実施し,ネットワークを拡張しつつあるが,オンライン情報提供サービスに使用できる通信回線については,通常の公衆電話回線の他,DDX,VENUS-Pのような,国内・国際公衆ディジタルデータ網が整備されている。また,昭和60年4月の電気通信事業法の施行以後,多数の電気通信事業者(いわゆるVAN業者)の参入により通信サービスも多様化しつつある。


(3) 科学技術情報の国際流通

我が国の科学技術の発展に伴って,海外からの我が国の科学技術情報に対する需要が急速に高まってきている。このような要望に応え,積極的に我が国の科学技術情報の国際流通を図るため,昭和62年11月に,国際科学技術情報ネットワーク(STN International)が日本科学技術情報センター(JICST),米国のケミカルアブストラクツサービス(CAS),西独のFIZ-カールスルーエの三者間の協定により開設され,運用が開始された。また,平成元年1月には,学術情報センター(NACSIS)と米国国立科学財団(NSF)との間で相互接続が行われた。更にJICSTにおいては英文データベースの拡充,国内文献の英訳等のための機械翻訳システムの開発を進めている。


(4) 情報の付加価値サービスへの期待の高まり

コンピュータ処理の活用により,情報検索は便利になったが,さらに,このようなデータベースサービスで提供されるような広範な情報を基に,代行検索,技術動向の調査,コンサルタント・サービス等,情報の分析・評価を含み,研究開発のみならず,企画,経営,技術移転にも役立つ付加価値の高い情報サービスへの要求が高まる傾向にある。

第3-5-3表 我が国における主な科学技術情報サービス機関 (政府機関,特殊法人及び公益法人に限る。)





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