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第1部   平成新時代における我が国科学技術の新たな展開
第1章  わが国科学技術の推移と新たな展開
2.  産業界の研究開発活動の推移と展開


我が国の産業界は,昭和40年代後半から50年代前半にかけての2度のオイルショックと公害問題に「すぐれた適応力」を発揮し,続く50年代後半からの米国の貿易赤字拡大に起因する貿易摩擦,60年代に入っての大幅な円高に「積極的に対応」してきた。結果として現在の経済は景気回復から4年目に入り,引き続き景気上昇の中にある。このようなすぐれたパフォーマンスを示した産業界にあって,科学技術の果たした役割は大きい。産業界は技術の高度化をめざし積極的な研究開発投資を行っている。昭和52年度から62年度の10年間で産業界の研究開発投資額(負担額)は名目で3.2倍(年平均伸び率12.2%),実質で2.5倍(同9.6%)に増加している。特に60年秋のプラザ合意から始まった大幅な円高のもとにおいても,研究開発投資額の対前年度伸び率(実質)は61年度5.9%,62年度6.2%であり,円高に転じた以降も積極的な研究開発投資を行ってきたといえる。

本節では,我が国経済の発展に多大な寄与を果たしているとみられる産業界の研究開発について,その強力な研究開発構造,環境変化に対応する適応力,競争環境の激化などを分析し,今後の見通し,問題点などを明らかにする。


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